徒然

「マイナー」という表現

1,2ヶ月前くらいに友人と会話をしていた時、カップリングの「マイナー」という表現が話題になりました。

その時の会話は、今回の記述と無関係なので割愛するけれど、私は「マイナー」という表現を聞いた時に漠然と「自分が好きな関係には使いたくないな」という忌避感を得ました。

その理由を、時々思い出してはぐるぐると悩んで数ヶ月。今日になってようやく答えが見つかったので、細々纏めようと思いこの文章を書いています。

結論として、私は、私の好きなキャラクターたちが関係性をマイナーだと言われて喜ぶ気がしなかったため、表現に忌避感を得たのだと理解しました。

前もって断っておきますが、これは私が使う時の話なので、他の方の発言に対して何かを思っているわけではありません!!

人には人の感性があるので、コミュニケーションをとるときには、使われている言葉よりもその人が何を表現しようとしているのかを気にしています。

事前の断りも入れたところで、「キャラクターたちが関係性をマイナーだと言われて喜ぶ気がしなかった」理由を書いていこうと思います。

具体例があった方がわかりやすいので、今回は私が結論に気づく時にも考えた、大好きな大好きなスカサハくんとシャナン様の場合で考えてみようとおもいます。

彼らの関係に対して、例えば王城に仕える者が「マイナーな関係だね」に相当する言葉(後述)で二人の関係性を説明していたら、二人はどう感じるでしょうか。

相当する言葉で考える理由は、聖戦の系譜の世界に直接「マイナーな関係」という言葉を持ち込んでもピンとこないからです。

置き換えるためには、マイナーという言葉を定義する必要があります。

goo辞書には、次のようにあります。

1 小さいこと。少ないこと。あまり重要でないこと。また、そのさま。「―チェンジ」
2 あまり知られていないさま。有名でないさま。「―なスポーツ」
3 音楽で、短調。短音階
4 (the minors)マイナーリーグのこと
5 大学の副専攻科目。→メジャーマイナー

goo辞書

これは個人の感じ方による部分もありますが、メジャーという言葉と比べてもネガティブなニュアンスの言葉のようです。
野球で、マイナーリーグがメジャーリーグの下位のリーグという位置付けからも、あながち外れた印象ではないことが読み取れます。

マイナーカプで使われているであろうニュアンスに限って言えば、引用元では2番に記載のある「あまり知られていないさま。有名でないさま。」の意味であながちネガティブな意味ではありませんが、言葉の印象は重要です。

有名でないカフェの紹介で、マイナーなカフェよりも、隠れ家的なカフェ、穴場カフェと表現されていることを想像したら、わかりやすいと思います。

以上を踏まえると、聖戦の系譜の世界で「マイナーな関係だね」に相当する言葉を定義するには以下の2つに着目する必要があると思います。

1. 言葉がネガティブな印象を持つ
2. ネガティブな用法で使っているわけではない

元の言葉の意味を外しすぎずに置き換えるとして、ついでに、噂話を聞いてしまう想定で脚色するとこんな感じでしょうか?

「スカサハ様とシャナン様の関係って分からないわよね」

1と2のニュアンスを「分からない」で表現しています。

問題がある時に、答えが「分からない」という状態はあまり好ましくありません。このように「分からない」という言葉は文脈に載せた時にネガティブな表現で使われがちなため、言葉にもそのニュアンスが含まれていると考えます。

そして、ここでの「分からない」は決してネガティブな使用をしていません(話し方のニュアンスでネガティブを載せることはできますが、それを言い出したらポジティブな言葉も皮肉にすればネガティブなのでスルーします)。

純粋にどういう関係か見えていない状態を表現しても、「関係が分からない」になるので、必ずしもネガティブな用法にはならないのです。

ここまで前提を示して、やっと、スカサハくんとシャナン様に登場してもらえます……と言いたいのですが、二人が聞く場面の想定もしなければいけません。

今回の発言者は、二人と親しい食事係のおばちゃんです。休憩時間に他の方と噂話をしている最中で、二人の存在には気付いていません。

文脈に載せると言葉の前提が崩れてしまうので、スカサハくんとシャナン様は廊下を歩いてた時に偶然その言葉だけが耳に入ってしまったものとします。

突飛な設定に見えるかもしれませんが、そもそもこれは、私が話す時の話なので、私が見ている幻想に設定するのが的確なのです。

では、今から二人が廊下を通りかかります。
廊下の足音に混ざり、言葉として認識できない人の声だけは聞こえています。
そのなかで、一際鮮明に聞こえてきた音。

「スカサハ様とシャナン様の関係って分からないわよね」

二人がたまに話して信頼を置いている食堂のおばちゃんが、こんなことを言っています。
どう感じますか?
少なくとも、嬉しくはならないでしょう。
むしろ不安に感じると思います。

「自分たちの関係は、他の人から見たら理解に苦しむものなのかもしれない」
「国を背負う立場としてどうしていけばいいのか、民に望まれない恋をしていて良いのか」

おばちゃんは別に二人の関係を否定したかったわけではなく、よく知っている二人だからこそ、
「人生って何があるか分からないわねえ」
の感覚で表現しただけかもしれないのに、受け取る側の感情は決して明るい方向には動きません。

もしかしたら、色々なパターンを試したら明るく動く想定もできるのかもしれませんが、私には無理でした。

これこそが、私が「マイナー」という表現を聞いた時に漠然と「自分が好きな関係には使いたくないな」と感じた正体でした。

思考を書き出してすっきり。

くどいようですが、私がマイナーカップリングという表現を使いたくないなと思っただけで、他の方が使っている分にはそこまで気にしていません!

あと、私はスカシャナちゃんのことを、世界が祝福する王道カップリングだと思っています。
ベリーベリーキュート。
ただね、聖戦士の血筋の問題があるので、その設定を考えすぎると、国民の祝福が得られないのではないかと不安になることもあります……。
私が暗躍して幸せにします……。

何を隠そう、最近の趣味は、二人の関係性を覗き見て、それを文章に書き起こすことなので。

もしよければ、二人の幸せを祈り、祝福していただけると嬉しいです✨

結局カップリングの話をしてしまった。

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