白昼堂々
凛一は、迂闊な恋をした。
長野まゆみ先生の『白昼堂々』を読了しました。
読書記録も今年の1月から始めて、明日で3月に突入!
三日坊主してない私を褒め称えます。
白昼堂々、本当に綺麗な本でした。
病弱な凛一は、従姉の省子に押し付けられた取引きで氷川と出会ってしまう。氷川は凛一とは違う人間だとわかっているのに、惹かれる心は止められない。
といった感じのお話です。
続編が出ているらしいので、早く購入して読みたい。
※ここから先、内容に踏み込んだ感想になります。
虚弱な印象に反して芯の強い凛一くんよ……。
省子に唇を重ねられた後も、正午に
「キスくらい、してくれてもいいはずだ。従兄さんが氷川にしてることに比べたら、ぼくのこんなのはたいして無理な注文ぢゃない。……そうだろう、」
と求められた時にも、あっさり口づけをしてしまう凛一が好き。
そういう凛一の態度があるから、氷川に対してはかなり抑えているというのが際立つんだよな。
他の相手だと凛一からの動きが読み取れるのに、氷川とキスする時の凛一はもっぱら受け身なんですよ。うう、良い……。
あと、凛一くんは大人びているけれど、千尋さんの言葉を鬱陶しく思っていたり、正午ののことになるとムキになる感じが年相応でよいね。