感想

「白昼堂々」シリーズ感想

若葉のころ

先の約束は何一つできないまま。それでも、今この瞬間かけがえのない幸せがある。

長野先生の凛一シリーズもついに最後。『若葉のころ』を読了しました!

※この先内容に踏み込んだ感想となります。

あ、有沢さん〜!!!
まず、全巻の最後、氷川が凛一に好きだと伝えた時、私はてっきり氷川が女との縁を絶ったと思っていました。
それがどうでしょう、氷川には相変わらず女友達がいるではないですか。
凛一も凛一です。好きなやつがいながら、他の男に思わせぶりな態度をし続ける。

同棲している凛一と正午。
正午は心に負った傷をゆっくりと回復しつつあるが、昔のような裏表のない笑顔を見せない。

その家に、有沢が訪ねてきた。
3年も音信不通だったのに、まるで昨日別れた友人かのように飄々と登場する有沢さんね。

有沢さんの登場で、正午くんは元の笑顔を取り戻します。
なんかこの場面読んだ時に、ポケ◯ンGOの配信で、精神科医が一生懸命働きかけても一向に外へ出ようとしなかった引きこもりが外に出たっていう話を思い出しました。
凛一くんが世話を焼いても元の笑顔を取り戻さなかった正午が、有沢への恋心を通じて劇的な回復をしたのです。

一方でその頃、氷川と凛一はうまくいきません。
凛一が氷川の情報を他校に流してるという噂がたっていたせいです。
しばらく会うのは控えようと伝えに行ったタイミングで、凛一は氷川が女友達の藤沢とキスしている場面に出くわしてしまった。なんてこった。
凛一は、しばらく控えようと言うつもりが、もう会うのはよそう的な物言いをしてしまうのです。うう、またすれ違ってるよこの子たち。

千迅さんの故郷の話も良かった。
千迅さんのアグレッシブの裏にある優しさをこれでもかと感じましたね。
凛一くんが千迅さんの冗談は千尋さんより分かりにくいって何回か言ってた気がするのですが、もしかしたら千迅さんは本気で言ったことを冗談だと誤魔化すことが度々あるのからなのかもしれないなと思いました。
本音を見せず、軽い男を演じてる優しい千迅さんよい。

有沢と正午がホテルに入ったのを、凛一だと勘違いした人の噂により、氷川とのすれ違いはますます広がります。
凛一は、自分から氷川との関係を絶ったのに、氷川を諦めることができません。かといって、態度は優柔不断で他の男を平気で受け入れる。
有沢、キレました。凛一くんは殴られ方もしりません。
大事に育てられたんだろうな。

この後が、最高に良き。
有沢さん、氷川のしている誤解をとくために氷川のところに行くんですよ。
有沢さん幸せになって〜!!!

なんか萌えポイントが多すぎて、あらすじ紹介みたいになってしまいました。

最後、先の約束なんてできないって女友達のこと振って凛一くんと出かける氷川さん最高に良きでした。

あと、流れに組み込み忘れたけど、地元の病院の息子とぴゅあぴゅあな両片思いしてる千迅さん最高。
あと、千尋さんの手を握って晟先生のこと慰めたっていう千迅さんのエピソードもよすぎた。

ちょっと、既に再読したい衝動に駆られています。
とりあえず、言葉がまとまらないのでこんな感じで。

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