ののはなメモ帳

ブログ未満の内容たち

偽称と畏怖と本性のソナチネを読みました。
#まほやく

※あらゆるネタバレに配慮していません。


楽しみすぎて、イベント初日に全てを解放し、読みました。

何周年のストだったか記憶が怪しいんですけど、終盤すこしだけ、魔法使いたちの鍛錬でお子ちゃま枠に入れられて魔法舎強制されたネロを思い出しました(ちなみに年下のファウストは攻撃されてる)。

ストーリーが私の期待を出鱈目に斜め上に放り投げた方向によくて、いま、興奮冷めやらぬまま感想を書いています。

まず1話で賢者様がオズとネロに対して仲良くなれそうなのになと思っているのが、良いですね。

気持ちがわかる。
2人とも子供に優しくて、面倒見が良くて、でも子供に知らせられないような後悔している過去があって、大切な人から手を離した経験もあり、再会もしていて共通点がいっぱいあるんです。

絶対打ち解けて仲良くはなれないと思う2人だけど、純粋な性格だけなら考えが合いそう。

そして、オズ様って魔法舎の他の国の魔法使いの中だと多分、ネロのこと割と気に入っているんですよね。

オズ様が犬バラでクロエの服の腕前をみとめて、アーサーが小さい頃に出会っていればって反応をしたことがあるんですけど、これ絶対ネロにも当てはまるんですよ。
なぜなら、オズ様が料理を教えてもらった過去が公式の話の中に存在するので。

オズ様って良くも悪くも他者からの自分の評価には無頓着だし、民が庇護を求めてする貢物への関心もめちゃくちゃ薄い、ゴーイングマイウェイな部分が強い方なので、ネロを認めていなければ、料理を教わるとかしないはずなんです。

だけど、2人にはずっと一定の距離がありました。
なぜかというと、ネロがめっちゃビビってるから。

賢者様とか若い魔法使いは目の前にいるオズ様を見ているけれど、オズ様世界征服時代などを生きているネロにとってのオズ様って、出会ったら死を覚悟するような生々しい恐怖を伴う存在なんですよね(大好き)。

それでですね、このイベスト、すごく良いのが、ネロが過去の悪事の端っこをオズ様に見せるんですよね。

「若い娘をいい気にさせて、唆して、
こんな騒動を起こさせた。
真面目そうな子だったのに……」

私、大混乱。

ネロってちょこちょこ女性の扱いに慣れてる感じが出ていたし、去年のバッラーレでも、某場面で出した咄嗟の機転が、女抱こうとしてた男を装って「好みの尻したいい女だったのに」だから、もう、わかるんですけど、今までここまで直接的に手段に言及したことありましたっけ???

相手が、オズ様だからですか?????
フィガロの発言と同じくらいアウトです。

とまあ、そんなことはさておき、ネロのそういう子供に明かせない愚かしい真似を、オズ様が叱るのが、すごく好きです。

オズ様はネロがリケを気にかけたり、他の子にも優しく接したりして慕われていることに気づいている人(5周年イベなど参照)だから、ネロが自分の後悔と同じ状況になることを気に病むんだろうなって。

ネロを叱った内容、温度感も言葉の重さも全然違うけど、内容自体はオズ様がまほやくの2部でアーサーに願った言葉を思い出すんですよね。

いつか、おまえが、
愛おしいものを見つけた時に……。
……迷わず……、
手を差し伸べて……、
抱き寄せることができるように。
世界に乱暴をしないでくれ。

この願いからも伝わってきますが、他者の評価をあまり気にせず、星が瞬くように、空気が大地に満ちているように、いつも悠然とたたずむオズ様が抱えている胸の痛みって、アーサーを抱きしめることに躊躇するような乱暴を世界にしてしまったことなんですよ。

世界に乱暴するなも、子供に明かさぬようなまねをするなも、根底って同じだよなあ。
大切な人/気にかけている子供に対して迷いなく手を伸ばせるように、そうあるべきだというオズ様の想いだと私は思うのです。

そして、わざわざネロにするなと伝えたのは、オズ様が子供達を気にかけているのもあるだろうけど、同じくらいネロも同じように過去を悔いていると思っているからこそだと思うんですよね(実際、オズ様が咎めるまえにネロは自分の行いに対して謝って明かしているので気に病んでいると思う)。

それに、オズ様は言葉を大切にする分、言っても意味がないと思うことをわざわざ伝える人でもないので。

私とは違う。
子供に言えぬ隠し事など、
もとより、おまえには向かない。

やさしい、優しいですオズ様。
その後ネロが否定しても、「私がそう定めた」でオズ様にとってのネロが汚い行為は向かない人だと断じるのもね、良いですね。

ネロからしたらたまったものじゃないだろうけど。

そして、その後の展開も良いんですよ。
穏便な解決が難しくなった時、ネロはもう一回子供に明かさないようなことをして相手を追い詰めるんだけど、オズ様、それを止めるんですよね。

子供に明かさぬようなことはするなと言ったはずだと。
でもネロはそういう行いをしてしまうから、オズ様はネロに伝わる手段(私の獲物に手を出すなからの魔法使用)をとる。

オズ様って割と力で物を言わせる強引な部分もある(世界最強ですからね)けど、ネロに対して最初にアプローチした手段が「言葉」なの良いですね。

そして最後は非常にオズ様らしい解決手段で一件落着。
眠るほどの魔法、何使おうとしたんだろう。

今まで積み重ねてきた関係性やキャラクター造形をこれでもかと存分に浴びせてくれるストーリーで最高でした。

あと、後日談のお料理教室、変わらないように見えるけど、オズ様に対してネロが魔王様でも気まずくなんのか……って言ってるあたり5周年の時よりもそっと距離が近づいてますよね(オズ様は元々歩み寄ってるので主にネロの態度の変化)

大好きです、このストーリー。
ありがとうございます。
畳む