ののはなメモ帳

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バディミ裏endネタバレ含感想

偽りの優しさで育てられた子が、真実の優しさを持ったヒーローとなり、感情を捨て去った育ての父の心を救う図、最高に美しくて好きでした。

この先、ルーク好きな人の戯言です。

幼少期ルークくん、父に拾われた時感情のないロボットみたいな子供だったんだよね。
ルークの育ての父は、ルークと同じで感情を持たないロボットのような人だったけど、目的のために演じる力には長けていた。
ルークにとって、父は感情を取り戻すのに必要な相手で、例えそれが大悪党でも恩人なんだよね。

というあたりまでは裏エンド前から伝わってきて、良いなー良いなーと一人で呟いてました。

そして、裏エンド。
ルークとの親子生活に絆を感じていたのは、感情を持たないはずの父も同じだったという衝撃の事実が伝わってくる衝撃の内容でした……。
うなされるルークをみて、記憶を取り出す装置を停止させてるんですよね。
感情を捨てたルークの父は、少なからずルークにかつての孤独な自分を重ねていたのかもしれない。
記憶を取り出すためだけなら、別にヒーローなんて演じなくてよかったんですよ。それなのに、目の前の命を見捨てず万人を救うヒーローという生き方をルークに見せていた、そのことに無意識の絆があった気がしてならない。
きっと、ルークの父は小さい頃自分がそばにいて欲しかった人間を無意識に選び、演じていたのだと、私は思いました。

そう考えると、最後ルークが父の手を見捨てず掴むことには大きな意味が生まれてくるんですよね。
だって、父から教えられたことをずっと大切に育ってきたルークは、父にとってそばにいて欲しかった人そのものとなっていたのですから。
裏エンドじゃないと、ルークが父を助けようと掴んだ手は離されてしまいます。それはきっと、ルーク父にとっての「任務(計画失敗時の自爆)」がまだ片付いてなかったから。
でも、裏ルートはその予備ルートすら封印されてしまった。任務を忠実に遂行するため感情を捨て去ることになったルーク父が、果たすべき任務を持っていない状態だった。チェズレイの言葉を借りるなら、ルーク父は剥き出しの存在となっていたんですよ。
だから、ルークとのあのやりとりに繋がるんでしょうね。
剥き出しのルーク父にとって、ルークはずっと自分が求めてきたヒーローだった。
計画が失敗したら死ぬつもりだった人間があの瞬間に見出したのは、絆の光だったと思います。
ルーク父は、許されないことをした。その事実は変わりません。けれど、ルーク父は間違いなくルークを救い、育てたルークに救われたんだよな……。

話が循環しそうなのでここらで切り上げます。
バディミ最高でした。畳む