FE 2022/11/27 Sun アレセリ解釈ー前にふせったで垂れ流したやつ続きを読む唐突にアレスとセリス(追記の最後アreセリの風味)を呟く人です。 解釈ひよっこかもだけど、もしナンナがアレスに手紙を見せなくても、2人手を取り合って国を守るEDを無事に迎えられたと思うのですよ。【訂正】普通に原作でナンナとアレスの会話させなくても多分EDの内容変わらないですよね。当たり前のことを長ったらしく書いてしまいましたわ!ということで、これは、どうしてエルトシャンの手紙がなくても二人手を取り合っていけるのかを自分のために言語化した文章ということにします。 追記たくさんかけるの嬉しいから書いちゃおう(完全に思考整理)。 原作軸でアレスの抱いてる復讐心って実はそんなに大きくないと思うんですよ。 ここから時系列に沿って進めます。 ※冬季先生のアレとセリも良いですが、ここでは原作解釈で進めます。 まず、アレス登場シーンでのリーンとの会話(一部抜粋)。 ここから、アレスの復讐心は存在してるけど、そんなに強い性質のものじゃないことが読みとれると思うんです(※個人の解釈です。復讐に燃える男アレスも好き)。 *** アレス「(父の敵の息子であるセリスを)できれば、俺の手で倒したいと思っている」 リーン「(それが二人の仕事だったのに)逆恨みするなんて、男らしくないと思うな」 アレス「わかったよ、考えてみる」 *** まず、最初の「できれば」という表現から <アレスは、復讐を自分の手で必ず果たせなくてもいいものと認識している> であろうことが伝わります。 さらに、リーンの言葉によりアレスは言い返さずにあっさり考えてみるって言ってるんですよね。多分、カタキの話をするたびにこうして諭されてきたんじゃないかな。 復讐心が強い時って、親しい人に「考え直せ」って言われて、アッサリわかりましたとなる性質のものじゃないと思うんです。前提認識が間違ってたから気が鎮まるとか、ドラマティックな出来事で考え直す機会が与えられて思い直すとかはあるけど、日常会話で考え直せって言われてわかったとなる性質のものではない。 例えば、91Daysの主人公は復讐が生きる目的になってたから、誰に止められても引き返さないし、復讐相手の一角であるネロと親しくなってもそれは変わらない(面白い作品です)。 同じFE作品でも、例えばディミトリの復讐心って(蒼月ならロドリグの死という大きな転機から見直す機会があるけど)、基本的におさまらないですよね。 戻しますと、多分母上から聞いた話で抱いていた幼少の復讐心って、最初は強固だったと思う。だけど、【ダーナではアレスの復讐心がだいぶ薄れていることが推察される】わけです。 次に、アレスとセリスの会話を見てみましょう(一部抜粋)。 *** (この前にも会話があります) アレス「おまえにはその(母がセリスの父シグルドを恨み続けて死んだ)悔しさがわかるか!」 セリス「そうだったのか。(中略) (父であるシグとエルトは親友ながら対立することになり)不幸な結末にはなったけど、たがいにうらんでなどないはずだ」 アレス「ばかな•••、シグルドはわが父のかたき、俺はそう信じて生きてきた!」 セリス「軍にとどまってほしい。そうすれば、ごかいもとけると思う」 アレス「わかった」 アレス「(誤解でなかったときには)シグルドの代わりにおまえの命をもらう」 セリス「そのときはきみの好きにするといい」 *** まず、前半でセリスの「父上たちは恨みあっていないはず」という内容の主張に対して、アレスはあっさり聞き届けています。 リーンとの会話から推察した内容の補強になりますが、ここからも、<アレスの復讐心というのがそれほど強固でない>ことがわかります。強い恨みがあったら、敵の主張を聞く耳なんて持てないのでね。 さらに、後半ではセリスの主張が違ってたら殺すというアレスに対して、好きにすればいいと言っています。 セリスは大陸を帝国支配から解放するときの旗印たる自分の立場の重要性を理解しているはずなのに。 ここは私もだいぶ解釈ぶれをするのですが、とりあえず今回は「アレスの復讐心が弱い」という立ち位置で解釈を進めます。 立場を理解しているセリスが命を奪うということも許容しても大丈夫だと思うほど、セリスは自分の主張の正しさと、アレスの復讐の芽が消せる性質のものであることを、確信しているのではないでしょうか? ゴリゴリの殺意を向けられているというより、<行き場のない感情が、その対象にちょうどよかったセリスに向いている>のを、この時セリスは感じているのだと思います(それはそれとして、冬季版の闇に呑まれ復讐しか頭にないアレスの中に、光をもたらしたセリスの解釈も好き)。 根拠のない推察ですが、母上まで失って守ってくれる存在がいなくなったとき、アレスにとってシグルドを恨む母の言葉の力も大きくなったんじゃないかな。だから、復讐心はアレスの悲しみのあらわれだと思います。 ざっくりまとめると、【アレスは、両親を失った悲しみを昇華しきれずセリスに向けているだけ】というところですね。 2つの会話から原作アレスの復讐心はそれほど大きくないことが推測されます。 さらに、アレスの復讐心というのは、両親を失った悲しみといった感情の消化不良で起こっていると思われます。 ここで、ナンナがもってきたエルトシャンの手紙についての役割を考えます。 それは、父たちが恨みあっていないということ。つまり、【セリスの主張の正しさの証明】です。 これにより、アレスは自分の復讐心が見当違いなものであったことを認め、セリスを受け入れることになります。 この、セリスの主張の正しさの証明というのは、実は手紙なしでも成立します(手紙という形のほうが明確でわかりやすいですが)。 例えば、アレスとセリス以外の第三者から話を聞くというものがあるでしょう。 解放軍にはリーフ王子とその腹心のフィンも加わります。 エルトシャン、シグルド、キュアンの三人が親友同士だったというのは、親世代からキュアンに仕えて戦ってきたフィンであれば承知のことでしょう。アレスが直接聞きに行かなくとも、セリス以外からも親同士が親友だったという主張が伝われば、アレスのもともと強くない復讐心もおさまるはずです。 だから、もしナンナがアレスに手紙を見せなくても、アレスの復讐心は解消されて、2人手を取り合って国を守るEDを無事に迎えられたと思うのです。(結論までが長い……) ※訂正の通り、原作でも無事に迎えられますね、多分(セリフ差分だったらごめんなさい)。 余談ですが、セリスの主張の正しさが証明されなくても、アレスの感情が昇華されれば復讐心も鎮まると思います。元々そんなに強いものじゃないので。 軍の代表でありながら、アレスを気にかけ、関わろうとしてくるセリスの行動に胸を打たれるだけでも、2人手を取り合うEDになりますからね。あと、シンプルに惚れちゃったとか(すみません)、その他色々。 それはそれとして、復讐に生きる男である冬季先生版アレスもかっこいいですね。 こんな思考整理長文に付き合ってくれた方、もしいたら、どうもありがとうございました! なんでスカシャナより先に、こんな解釈長文書いてるんだ???良質なアレセリ読んだらアレセリ考えたくなってしまったのでした……。 気が向いたらスカシャナ解釈もまとめたい!#聖戦トラキア畳む
唐突にアレスとセリス(追記の最後アreセリの風味)を呟く人です。
解釈ひよっこかもだけど、もしナンナがアレスに手紙を見せなくても、2人手を取り合って国を守るEDを無事に迎えられたと思うのですよ。
【訂正】普通に原作でナンナとアレスの会話させなくても多分EDの内容変わらないですよね。当たり前のことを長ったらしく書いてしまいましたわ!
ということで、これは、どうしてエルトシャンの手紙がなくても二人手を取り合っていけるのかを自分のために言語化した文章ということにします。
追記たくさんかけるの嬉しいから書いちゃおう(完全に思考整理)。
原作軸でアレスの抱いてる復讐心って実はそんなに大きくないと思うんですよ。
ここから時系列に沿って進めます。
※冬季先生のアレとセリも良いですが、ここでは原作解釈で進めます。
まず、アレス登場シーンでのリーンとの会話(一部抜粋)。
ここから、アレスの復讐心は存在してるけど、そんなに強い性質のものじゃないことが読みとれると思うんです(※個人の解釈です。復讐に燃える男アレスも好き)。
***
アレス「(父の敵の息子であるセリスを)できれば、俺の手で倒したいと思っている」
リーン「(それが二人の仕事だったのに)逆恨みするなんて、男らしくないと思うな」
アレス「わかったよ、考えてみる」
***
まず、最初の「できれば」という表現から
<アレスは、復讐を自分の手で必ず果たせなくてもいいものと認識している>
であろうことが伝わります。
さらに、リーンの言葉によりアレスは言い返さずにあっさり考えてみるって言ってるんですよね。多分、カタキの話をするたびにこうして諭されてきたんじゃないかな。
復讐心が強い時って、親しい人に「考え直せ」って言われて、アッサリわかりましたとなる性質のものじゃないと思うんです。前提認識が間違ってたから気が鎮まるとか、ドラマティックな出来事で考え直す機会が与えられて思い直すとかはあるけど、日常会話で考え直せって言われてわかったとなる性質のものではない。
例えば、91Daysの主人公は復讐が生きる目的になってたから、誰に止められても引き返さないし、復讐相手の一角であるネロと親しくなってもそれは変わらない(面白い作品です)。
同じFE作品でも、例えばディミトリの復讐心って(蒼月ならロドリグの死という大きな転機から見直す機会があるけど)、基本的におさまらないですよね。
戻しますと、多分母上から聞いた話で抱いていた幼少の復讐心って、最初は強固だったと思う。だけど、【ダーナではアレスの復讐心がだいぶ薄れていることが推察される】わけです。
次に、アレスとセリスの会話を見てみましょう(一部抜粋)。
***
(この前にも会話があります)
アレス「おまえにはその(母がセリスの父シグルドを恨み続けて死んだ)悔しさがわかるか!」
セリス「そうだったのか。(中略) (父であるシグとエルトは親友ながら対立することになり)不幸な結末にはなったけど、たがいにうらんでなどないはずだ」
アレス「ばかな•••、シグルドはわが父のかたき、俺はそう信じて生きてきた!」
セリス「軍にとどまってほしい。そうすれば、ごかいもとけると思う」
アレス「わかった」
アレス「(誤解でなかったときには)シグルドの代わりにおまえの命をもらう」
セリス「そのときはきみの好きにするといい」
***
まず、前半でセリスの「父上たちは恨みあっていないはず」という内容の主張に対して、アレスはあっさり聞き届けています。
リーンとの会話から推察した内容の補強になりますが、ここからも、<アレスの復讐心というのがそれほど強固でない>ことがわかります。強い恨みがあったら、敵の主張を聞く耳なんて持てないのでね。
さらに、後半ではセリスの主張が違ってたら殺すというアレスに対して、好きにすればいいと言っています。
セリスは大陸を帝国支配から解放するときの旗印たる自分の立場の重要性を理解しているはずなのに。
ここは私もだいぶ解釈ぶれをするのですが、とりあえず今回は「アレスの復讐心が弱い」という立ち位置で解釈を進めます。
立場を理解しているセリスが命を奪うということも許容しても大丈夫だと思うほど、セリスは自分の主張の正しさと、アレスの復讐の芽が消せる性質のものであることを、確信しているのではないでしょうか?
ゴリゴリの殺意を向けられているというより、<行き場のない感情が、その対象にちょうどよかったセリスに向いている>のを、この時セリスは感じているのだと思います(それはそれとして、冬季版の闇に呑まれ復讐しか頭にないアレスの中に、光をもたらしたセリスの解釈も好き)。
根拠のない推察ですが、母上まで失って守ってくれる存在がいなくなったとき、アレスにとってシグルドを恨む母の言葉の力も大きくなったんじゃないかな。だから、復讐心はアレスの悲しみのあらわれだと思います。
ざっくりまとめると、【アレスは、両親を失った悲しみを昇華しきれずセリスに向けているだけ】というところですね。
2つの会話から原作アレスの復讐心はそれほど大きくないことが推測されます。
さらに、アレスの復讐心というのは、両親を失った悲しみといった感情の消化不良で起こっていると思われます。
ここで、ナンナがもってきたエルトシャンの手紙についての役割を考えます。
それは、父たちが恨みあっていないということ。つまり、【セリスの主張の正しさの証明】です。
これにより、アレスは自分の復讐心が見当違いなものであったことを認め、セリスを受け入れることになります。
この、セリスの主張の正しさの証明というのは、実は手紙なしでも成立します(手紙という形のほうが明確でわかりやすいですが)。
例えば、アレスとセリス以外の第三者から話を聞くというものがあるでしょう。
解放軍にはリーフ王子とその腹心のフィンも加わります。
エルトシャン、シグルド、キュアンの三人が親友同士だったというのは、親世代からキュアンに仕えて戦ってきたフィンであれば承知のことでしょう。
アレスが直接聞きに行かなくとも、セリス以外からも親同士が親友だったという主張が伝われば、アレスのもともと強くない復讐心もおさまるはずです。
だから、もしナンナがアレスに手紙を見せなくても、アレスの復讐心は解消されて、2人手を取り合って国を守るEDを無事に迎えられたと思うのです。
(結論までが長い……)
※訂正の通り、原作でも無事に迎えられますね、多分(セリフ差分だったらごめんなさい)。
余談ですが、セリスの主張の正しさが証明されなくても、アレスの感情が昇華されれば復讐心も鎮まると思います。元々そんなに強いものじゃないので。
軍の代表でありながら、アレスを気にかけ、関わろうとしてくるセリスの行動に胸を打たれるだけでも、2人手を取り合うEDになりますからね。あと、シンプルに惚れちゃったとか(すみません)、その他色々。
それはそれとして、復讐に生きる男である冬季先生版アレスもかっこいいですね。
こんな思考整理長文に付き合ってくれた方、もしいたら、どうもありがとうございました!
なんでスカシャナより先に、こんな解釈長文書いてるんだ???良質なアレセリ読んだらアレセリ考えたくなってしまったのでした……。
気が向いたらスカシャナ解釈もまとめたい!
#聖戦トラキア畳む