ののはなメモ帳

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まほやく感想 その2
#まほやく

前回は全体とアサオズに偏った感想になっていたので、今度はそれ以外の印象に残ったエピソードをとりあえげた感想も書きたいなと思っています。
※ちょこちょこ親愛度ストーリーを読んでいるので、それらの内容も含まれます。
育成のエピソードはそんなに含まれないはず。

取り上げているエピソードからなんとなく好みが見え隠れしているので先に書くと、キャラクターは、みんな可愛いけれど、ルチルとオズが特に好きです。
関係性だと、アーサーとオズ、シノとヒースクリフ、クロエとラスティカ、ファウストとレノックスあたりが特に好みでした(多い)。
意識したわけではないけど、改めて並べると師弟と主従ですね……。

でも、ちょっと賢者様とヒースクリフもいいよなって気持ちが生まれつつあります(そして脳内シノに威嚇されて我にかえる)。
だって、私の読んだ範囲で、賢者様がヒースにもう2,3回くらい「ヒースクリフ、可愛いやつめ」って反応してるんだもん。

国の単位で「ここが好き」は今のところありませんが、南の魔法使いは仲良しでほほえましいです。ルチル、ミチル、レノさんは、前の賢者様が残した南の魔法使いって感じだけど、フィガロはそうでもないのも良い(外面で南の魔法使いしてる感じ)。

北の国出身→別の国で呼ばれた魔法使いたちも好きだなあ。特にオズ様とフィガロの関係がツボでした(本編もあるけど、オズ様親愛度ストーリーで書かれている内容が良かったです)。
ネロとブラッドリーも可愛いね。なんとなく、ネロってすごく東に染まっているので、北にいたころからそういう気質があり、一度どうしようもなく相棒との関係に疲れてしまった日に裏切るような行動をとった結果、ブラッドリーが捕まってそれきりになってたらどうしようとか考えてしまった(地獄の妄想?)。

と書いていくと、やっぱりみんな好きなのだなあと、しみじみ思います。
とりあえず、前置きが長くなりすぎるので、そろそろテーマを絞っての感想に移ります!

◆炎の先に残されたもの(ファウストとレノックス)
ファウストの過去……。
共に建国の英雄になるはずだった親友に裏切られ火刑に処されたファウストを思うと、彼の真面目さを隠すように表れるひねくれた発言が苦しいです。

ファウスト、過去の知り合いと会った時に、人違いだって言うんですよね。
抱えた傷を忘れたいのに、人生と共についてきてしまって、ずっと癒えていない。
グランヴェル家はアーサーで8世代目?(うろ覚え)になるくらい歴史を重ねているのに、ファウストは火刑に処された火の中で人生が止まってしまっているの悲しいです。
本当はとても優しい人なのに。

ヒースを庇って大怪我をしたファウスト。最後の望みも持たず、ただ自分の人生の終わりに安堵していた彼が、ヒースクリフが現れた瞬間彼の怪我を気遣うの、愛おしすぎる。自分は死にかけてるというのに、ヒースが無事なことに安心して表情を和らげるんですよ。

私はこの瞬間、ファウスト先生って本当は責任感が強くて、すごく優しい人なんだなと思いました。昔は中央の魔法使いの特徴に近い性格だったんじゃないかな。
きっとかつてのファウストも、自己を犠牲にしながら、他者を労るところがある人だったんだろうな。
そりゃ、レノさんだって長い年月かけて慕い続けますね。納得感しかない。

ともかく、賢者が間に合ってよかったです。
あそこで彼が生き延びたから、彼はレノックスに再会して、たとえ小さな歩幅だとしても、再び歩き出せたんですよね。

ファウストは、過去を知る者を遠ざけようとしていたけど、レノさんはずっとファウストを慕っていたのもたまらない。ファウストと再会できたことを喜ぶレノさん〜。
きっと一緒に過ごしていた頃多くのものをファウストから受け取ったのだろうな。

ファウストの厄災の傷が判明した場面。ファウストの夢が形となって現れることに気づいたときに、レノさんが「伝えてさしあげて欲しい」って言った時の深い愛情に心がじんわりと温まりました。
伝えたら、長年再会したいと願っていたファウスト様が魔法舎を去ってしまうかもしれないのに、それ以上に、これ以上信じられるものを奪いたくないって願う心が温かいよ。

レノさんは、ファウスト様が火刑に処されて絶望した瞬間を見ていたから、もう二度と同じ苦しみ方をしてほしくないんと願っているんだろうな。
そして、ファウスト様を慕う気持ちがちゃんと伝わってよかった。

賢者様に厄災の傷を教えられたファウストが魔法舎に残る決断をした瞬間、ファウストは少しだけ炎に囲まれた世界の外側に迎えたのかなと思います。
だって、あんなに裏切られることに怯えた彼が、レノさんの同行を許したのだから。

余談ですが、レノさんの立ち絵でぴょこぴょこしてる羊ちゃんすごく可愛いくて好きです。
Live2Dっていいですね。

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◆約束とすれちがい(シノとヒースクリフ)

基本的に人嫌いとされている東の魔法使いのシノとヒースが、互いに互いを守るという約束をしているの、好きです。

魔法使いたちは約束をしない。
破れば魔力を失う。

そんな世界で、互いに守るという約束を交わすことの意味の重さよ。

師匠に騙されて約束をしたという話だから、本人たちが望むものではないのだけれど、この約束が2人の関係を繋ぎ、一方で複雑にしてしまったのかなと思いました。

シノとヒースクリフを見ていると、シノが好きなヒースを、ヒースが否定しているような気がするんですよね。

まず、シノって2人が魔法使いだったから、ブランシェットの家でヒースと話す関係になれたと感謝していそうなんですよ。
なのに、ヒースって魔法使いである自分のことを嫌っている。

ヒースの親愛度ストーリーの内容になるけど、魔法使いをやめる方法があるならそうしたかったというヒースクリフを見て心が重たくなりました。
魔法使いであることがシノとヒースを繋いでくれたから、(特にシノにとって)魔法使いには大きな気持ちがある。そういう意味では、約束はヒースから魔法を奪わず、二人を繋ぎ続けてくれているんだと思います。

だけど、約束があるからこそ、シノとヒースが互いを大切だと思う感情、守る行為に、約束が付き纏ってしまうんだよね。
約束があるからの行動なのか、相手を思っての行動なのか。互いをよく知る二人は後者だって本当はわかっているのに、それを素直に信じられない時もあるのかもしれないな、とそんな風に思いました。

シノとヒースの関係は、友人と呼ぶにも主従とするにも言葉が足りなくて、そんなただでさえややこしい絆を、約束が複雑にしてしまってるなあと感じます。
しかも、二人の性格も本来なら交わらないだろうと思ってしまうくらいに正反対。

対照的なのに、二人の絆は確かにそこにあって、喧嘩(だいたいシノが吠えて、ヒースが受け流そうとしたのを我慢できずに怒ってるの好き)しても仲直りしながら関係を続けている二人を見ていると、なんだか眩しいなと思います。
魔法舎の古株魔法使いたちに見守られていて欲しい二人です(リケとミチルがほのぼの眺められているとしたら、この二人はハラハラ見守られていて欲しい)。

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◆花嫁探しはほどほどに(クロエとラスティカ)

花嫁を見つけるなり無差別に魔法かけて鳥にしてしまう悪意のないマイペース危険人物な師匠ラスティカと、そんな師匠に振り回されてる生真面目な弟子のクロエ。
に見えて、実はクロエこそが傷ついた心をラスティカに支えてもらってる関係なのすごく好きです。

マイペースな師匠の気まぐれにたくさん振り回されているクロエ。
ラスティカのせいで休む予定の街から逃げるように出ていかなきゃいけなくなったり、生活力のない師匠を甲斐甲斐しく世話することになったりと、ラスティカ被害者の会があれば他者推薦で代表にさせられてしまいそうなクロエ(これ、クロエ本人はそんなに気にしてないのも良いよね)が、ラスティカと一緒にいる理由がメインストーリーからすごくわかってしまった。

クロエが泣いてる時に笑顔にしてあげられる人がラスティカだったんだなあ。
あげたスカーフをボロボロにして返されて泣いていたクロエくんの場面のラスティカは正真正銘のイケメンだった……。

残念イケメン師匠と、世話焼きな弟子のイメージだったけど、魔法使いというだけで沢山傷ついてきたクロエに笑顔を与えて、クロエの笑顔や感情を守り続けてきたのがラスティカだったのだと気づいた瞬間に、ラスティカの師匠力に私は感動しました。

なんか、色々あって色々あって色々あった結果ラスティカが、クロエが僕の花嫁だったんだって気づく感じのカップリング話が沢山ありそうな気がする(調べてないけど、見かけたら読みたい)。
でも、そんなことにはならずに、いつまでも見つからないラスティカの花嫁探しに付き合うクロエの二人旅も魅力的である。

この二人の関係が、こんなに可愛いだなんて聞いてないよ。

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◆飾らない生き方(ルチル)

好きです(直球)。
最初から多分私の好きな子だ……という予感はあったのだけれど、パーティーでニコラスに怒った彼を見た瞬間に、もう完全に好きになった自覚を得ました。

ルチルって自分を飾らずに、ありのままの自分をそのまま見せて生きているのが素敵なんですよね。
大雑把だったり、箒に乗せると人が変わったようにスピードを愛していたり、字が綺麗な教師だったり、団地住まいのほがらか奥さんだったり、そんないろんな姿を全て隠さずに見せてくれるルチルさんだから、裏表がなく心から信頼を寄せていいんだなと思える安心感がある。

誰が見ても穏やかで、優しくて、母を救えなかった思い出すら、それでも弟ミチルを助けられて良かったと心から思っている眩しい人。
この、母を救えなかったというつらく感じるエピソードが重たいものに見えないのも、ルチルの人柄の賜物なのだろうなあ。

そんなルチルが大切な人のことを思って怒れる人だと分かった瞬間、もう、人間性の輝かしさに心奪われてしまった。
善なる存在の美しさってこういうことだろうなって……(大袈裟かもしれないけど、それくらい彼は眩しい)。

ルチルのあの怒りって自分のためのものじゃなくて、石になってしまった友人の名誉のためなんですよ。
多分ルチルはあの場で自分が侮辱されたなら怒りを抑えていたのだろうなと思うからこそ、他者から見ても温厚なルチルがあの場面で怒ったことが、仲間想いな彼の性格の裏付けになっているなあと私は思いました。

怒った姿ばかり話しても仕方がないので、とても好きなルチルの発言のことにも触れさせてください。

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私、まほやくという作品で伝えたいことの1つが、この場面のルチルの言葉に詰まっていると思うんですよね。
魔法は心で使うものだから、魔法使いにとって、言葉もすごく大切なものなのだとこのセリフからわかるんだ……(この辺は感想その1と重なるので省略)。

あとね、ここでルチルが、ひどい言葉を使われた側の心も縮こまっちゃうって言ってるのすごく好きだなあ。

ルチルの飾らない生き方を思うと、これはひどい言葉を言われた時にルチル自身が感じていることだと思うんですよね。
あんなに自分のありのままを見せるのを恐れずに生きてる人が、他人にかけられたひどい言葉を気にして、心がみじめに縮こまっちゃったこともあるのかなって……。

ルチルはお兄さんだから、そんな時ミチルにも頼れずに胸の内に抱えてたのかな。
それか、レノさんとかフィガロ先生とか、南の国の人たちとかに支えられてたのかな。

本編であしながおじさんの言葉を支えにしてた印象もあるので、約束だけを思って大丈夫、大丈夫と自分に優しい言葉をかけて乗り越えた可能性もあるのか。

様々な可能性。
彼は大胆で前向きだからきっと大丈夫だけど、どうかこの先も彼の笑顔が守られますように。

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