ののはなメモ帳

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遊戯王ZEXAL135話に想いを馳せる。

#遊戯王

もう、喋ることもできないオービタル7は、それでも天城カイトの補助を続けていた。
天城カイトが近づく足音を聴きとれたのは、きっとそのためだ。
もう動きそうにない体で、それでもカイトは力を振り絞った。
気高きもう一人のドラゴン使いに、最期の想いを伝えるために。

薄れゆく意識の中で、天城カイトはオービタル7が最期まで共にあろうと動く音を聞いた。

***

天城カイトの魂が向かった先には、よく知る姿があった。
カイトの気配に気づいた師は歩みを止めた。
「来てしまったか、カイト」
朝露のようにぽつりと話しかけてきた声は震えていた。
身勝手な男だ。
カイトの覚悟を知り、月へ行くことを手伝っておきながら、弟子の生を願っていただなんて。

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***

銀河眼の光子竜は、動かなくなった相棒のそばに寄り添い続けた。
いつかまた共にたたかえる日を望んで。

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題:弔い

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