感想メモ 2025/10/20 Mon 遊戯王ZEXAL135話に想いを馳せる。 #遊戯王 続きを読む もう、喋ることもできないオービタル7は、それでも天城カイトの補助を続けていた。 天城カイトが近づく足音を聴きとれたのは、きっとそのためだ。 もう動きそうにない体で、それでもカイトは力を振り絞った。 気高きもう一人のドラゴン使いに、最期の想いを伝えるために。 薄れゆく意識の中で、天城カイトはオービタル7が最期まで共にあろうと動く音を聞いた。 *** 天城カイトの魂が向かった先には、よく知る姿があった。 カイトの気配に気づいた師は歩みを止めた。 「来てしまったか、カイト」 朝露のようにぽつりと話しかけてきた声は震えていた。 身勝手な男だ。 カイトの覚悟を知り、月へ行くことを手伝っておきながら、弟子の生を願っていただなんて。 *** 銀河眼の光子竜は、動かなくなった相棒のそばに寄り添い続けた。 いつかまた共にたたかえる日を望んで。 題:弔い 畳む
#遊戯王
もう、喋ることもできないオービタル7は、それでも天城カイトの補助を続けていた。
天城カイトが近づく足音を聴きとれたのは、きっとそのためだ。
もう動きそうにない体で、それでもカイトは力を振り絞った。
気高きもう一人のドラゴン使いに、最期の想いを伝えるために。
薄れゆく意識の中で、天城カイトはオービタル7が最期まで共にあろうと動く音を聞いた。
***
天城カイトの魂が向かった先には、よく知る姿があった。
カイトの気配に気づいた師は歩みを止めた。
「来てしまったか、カイト」
朝露のようにぽつりと話しかけてきた声は震えていた。
身勝手な男だ。
カイトの覚悟を知り、月へ行くことを手伝っておきながら、弟子の生を願っていただなんて。
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銀河眼の光子竜は、動かなくなった相棒のそばに寄り添い続けた。
いつかまた共にたたかえる日を望んで。
題:弔い
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