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未熟さと気づき
#聖戦トラキア

セリスでアルヴィス卿を倒した後のシグルドの言葉が私は大好きです。

「人の悲しみを知れ」

悲惨な運命を辿ったシグルドって、基本的には驚くほどまっすぐな男だったと私は思っています。

彼は、自分が人のために動いていると信じているんですよね。
行動に迷いがあれば思慮不足ととれるほどアッサリ人の言葉に耳を貸しているし。

けれど、シグルドは知らなかったんです。
シグルドの立場からは想像できない悲しみを抱えている人がいることに気づいていなかったんです。

その彼が、アルヴィス卿に騙され、火刑を受けて、死後に出てきた時のセリフが、息子に自分が生きている時気づけなかったことを伝えようとする言葉なの、本当にたまらない。

聖戦親世代はどこかしらが未熟だからこそ、悲惨な運命を辿ってしまったと思っている(&たしか何かの本で加賀さんもそう言ってた)んですけど、だからこそ、シグルドみたいに皆、死の直前〜死後に己が辿った運命を思い返して、未熟さに気づくのかなと思うことがしばしばあります。

もう少し早く気づいていたら運命は変わっていたかも知れないのに、そうはならなかったから、あの世界の物語は美しい。

ゲーム内の描写にはないけれど、キュアンも、リーフくんの前に現れて「トラキアと共に歩む道」を示したんじゃないかな、なんて時々考えてしまう。

キュアンは、死の直前トラバントに狙われた時も、自国の正義を疑わず、相手に「ハイエナども!」って言っていたけれど、死後の世界で「自国を守る王子としての使命」から解放された彼が「自分の娘を育てる養父トラバント」の姿を見て、何も気づかないはずないと思うんです。

争いを繰り返さないためには、レンスターとトラキアは一つの国にならなったほうがいい。

キュアンは、このことに気づかず生きてきて、人生を終えたと思うんですよね(自国の利益を守るという点では間違いではないし、ある意味正しいけど)。

そして死んだあとに、人間らしく悩み苦しみ生きるトラバントの姿を見て、ようやく視野が広がった。

トラキアのことを、キュアンはあまりにも知らなかった。

FEH世界の二人の様子を見たいねえ。

親世代の見れなかった夢を見せてくれる、夢のある舞台なので。
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グランベルとヴェルダンの関係性
#聖戦トラキア

お茶会アイラさん実装記念のイザーク王家本を作りたくて、最近ずっとイザーク王家のことを考えています。

本を作ろうとしなくても常に考えていますが、何か話を書こうとする時の必死な資料集めからしか得られない思考がたくさんあるのです。

その中に、どうしても本編とは関係なく思考整理でまとめたい内容があったので、この文章を書いてます。

私がいったい何を書きたがっているかと言いますと、この文の題名の通り、グランベルとヴェルダンの関係です。

ゲームと資料集で矛盾しているように見えて、私がいつも悩まされる二国の関係。

両国の関係は果たして良好なのか、険悪なのか。今日はそれについて考えていきたいと思います。

イザーク王家について考えてるのに、どうしてヴェルダンとグランベルの関係が必要なの?

この両国の関係を把握できないと、アイラさんとシャナン様の亡命時の行動が見えてこないんです!!!

由々しき自体。

あまり前置きが長くなっても仕方ないので、そろそろ真面目に考えを書き始めます。

先ほども触れたように、両国の関係を考えるにあたってネックなのがゲームと資料集で矛盾しているように見えることです。

というわけで、まずはそれぞれで両国の関係がどのように描写されているか説明します。

<聖戦の系譜ゲーム内>

まず、ゲーム内での両国の関係を考えます。
ヒントになるのは物語冒頭です。

遠征軍が出た後のグランベルには
わずかな兵しか残らなかったが、
国境を接する西のアグストリアと
南西のヴェルダン王国とは
同盟の関係にあり、
後顧のうれいはない筈であった。


(聖戦の系譜より引用)

グランベルが国の守りを手薄にしているのですが、その背景説明に、ヴェルダンと同盟関係であることが挙げられています。

しかも、「後顧のうれいはない」と記載されるほど、グランベルは同盟関係に対して裏切りを想定していない。

実際、ヴェルダンのバトゥ王が本来であれば同盟を裏切るような王様じゃないというのは、聖戦1章を遊べば感じられるので、あながち間違った判断でもなさそうです。

とにかく、ゲーム冒頭で読み取る限り、グランベルとヴェルダンってそこそこ良好な関係を築いていることが読み取れます。

<資料集>

一方で、聖戦の資料集(あるいはデザイナーズノート)に記載されている両国の関係は、とても良好なものとは思えません。

アイラとシャナンの亡命先にヴェルダンを選んだ理由が、次のように説明されています。

この当時、大国グランベルの影響下になかったのは、敵対しているヴェルダンぐらいのものでした

え、グランベルとヴェルダンが敵対?!
敵対してたんですか?同盟結んでいるのに???

資料集を確認する限り、ゲーム本編の記述とは反対に、二国は仲が悪いようです。

以下余談です。

***********

シレジアも独立を貫いてるので、聖戦冒頭時点では別にグランベルの影響下にはないです。

ただし、亡命先に適しているかどうかという観点で判断するなら、適していない国だったと思います。シレジアは相続争いの内乱がいつ発生してもおかしくない状況でした。
個人的には、もしもシレジアに内乱の緊張がなければ、アイラさんとシャナン様の避難先はシレジアだったんじゃないかな〜と思います。(また、敵国を通過することになるイード砂漠経由よりは安全だと思われるので、亡命時の避難経路はシレジア経由or海路でトラキアにでてミレトスを経由する道かなと勝手に思っています。ただし、トラキア経由なら親同士の交流があったレンスター王家を頼れそうで、危険を冒してヴェルダンに行く理由が失われるため、何らかの理由で海路を選択できずにシレジアを経由した説が濃厚だと思っています)。

***********


<ゲームと資料集で認識が違うのはなぜ?>

矛盾に見える情報を解決するヒントは、各説明を記載している時の立場の差にあると思います。

ゲーム冒頭はグランベルの状況説明、資料集はイザークの状況説明で、二国の関係が説明されているからです。

つまり、次のように解釈することができます。

グランベル国内視点→ヴェルダンとの関係が良好である

イザーク王国視点→グランベルとヴェルダンが敵対関係に見えている

一体なぜ??

さすがに、真逆の認識をしているとなると、各国で得ている情報に差が発生していそうです。

例えば、グランベルがイザークと全面的に対立した時にはヴェルダンが侵略の準備を始めていたのに、グランベルの中枢に入ってくる情報からシャットアウトされていた(主にロプトによる情報操作を受けていた)場合が考えられます。

というか、ほぼこれしか考えられないと思います。

後顧の憂いなしと判断して兵を進めたのに国境を侵されているあたりから、グランベル側の認識に落ち度があったことは明白です。

イザーク王家側も、シグルド以外がヴェルダンに来ていたら危なかったという事実はあります。
ですが、敵対しているという認識は正しかったので、二国に対する認識というよりは、イザーク王家が滅びの運命を辿っていたがゆえの、(アイラさんとシャナンにとっての)悲劇と幸運の結果が聖戦の1章だと思います。

まとめると、グランベルとヴェルダンは、「同盟を結んでいるけれど仲が悪い」というのが、グランベル以外では共通認識だったんじゃないかな、と私は考えています。

ただし、グランベルだけがそれを知らなかった。だから同盟を過信していたと考えれば辻褄が合いそうです。

思考を書き出してスッキリ。

以下すべて余談

**********

国の関係を考えたついでに。

ゲーム開始直前のユグドラル大陸各国の情勢はこんな感じだと思っています。

レンスター:
トラキアのことがあるからグランベルに手出ししない。むしろグランベルや他国の後ろ盾を得るための外交をしている(王子をグランベルの士官学校に送り出す、グランベルの貴族を妻に迎えるなど)

トラキア:
ゲーム本編が物語ってるので特に書くことないけど、貧しいからとにかくレンスターが欲しい。

シレジア:
半鎖国状態。騎士団を強化することで国を守っている。戦争をして守りが薄くなった箇所を攻め込まれたら困るので、他所への手だしもしない。

イザーク:
各地の部族の力が強く国内がまとまりきっていないため、他国に手を出す余裕がない(気性が荒い国民性のため一部の部族は不満を抱えている)。

グランベル:
本気を出せば大体の国に勝てる規模を有する国だが、自国の状態に不足もなく、今を生きる国民の被害を考えれば他国と戦争するメリットがないため、不可侵条約を結ぶなど外交の工夫で自国を守る方面に舵取りしている。

アグストリア:
大国グランベルに攻め込んで勝つ見込みがないので同盟を結んで自国を守る。平和主義寄りの貴族もいるが、一部の貴族は、ヴェルダン領土を狙っている。

ヴェルダン:
基本的には国土が豊かなので、自国を守る方針でいた。ただし、中には野心が強く、勝ち目の薄い他国への侵略を目論む者もいる。

ミレトス(自由都市):
自由に商売できればそれでいい。領土への野心はない。
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久々に厄介オタクの側面を自覚した話

※ラズマク,覚醒ルフオリ前提アズルキの話をしています。
※FE if本編、コミカライズのネタバレを含みます

if透魔をクリアしました。
そして、作者様がラズワルドとマークス様の呟きをしていたのを偶然見つけて購入してしまったコミカライズを読みました。

本編のラズマクも最高なんですけど、コミカライズ、たまらないです。

ラズワルドが、マークスお兄様の鎧を脱がして差し上げる描写。

レオン様に避難するよう説得の使者として向かわされた場面で、ラズワルドがマークス様のことを支えて欲しいと、主命とは異なる頼みを伝える場面。

ラズワルドとピエリはマークス様が大好きだから、確か白夜でも命令違反して主君を助けに来ているんですよね……(記憶違いではなければ)。
あまりにも最高。

しかし、純粋なラズマク萌えをするにあたって、私には非常に厄介な側面があった(暗夜遊んだ時に、ラズマクと言いたがる口を閉した理由でもある)。

覚醒の最推しカップリングがルフレ×オリヴィエ前提のアズール×ルキナなんです……。

父同士が親友という立場だけれど身分が上のルキナを精一杯に心配して、笑わせてあげようとするアズールくんが可愛いのだ。

ラズワルドの髪色ってデフォルト時のルフレ髪色なので、私はルフオリの子だ〜!と思いながら遊んでいたんですけど……ラズマクと言うということは、アズールにとって大切な存在が忘れられていくということかもしれなくて。

アズールにルキナを忘れてほしくないよ(泣)

主君に対する忠誠以上の感情をラズワルドがマークスに抱いてしまうと、ルキナに向けられたアズールくんの感情どうなってしまうのパラレルで非常に悩んでいます。

複数世界線萌え!で済む話ではあるんですけど……。悩むものは悩むのです。

そんなこんなで、久々に「私、厄介オタク……!」の感情になってしまったのだった。


これから途中セーブの透魔17章くらいまで戻って、支援じっくりのターンを始めます(爆速進軍したので、全然子作りしてない)。
白夜暗夜王族間での支援を読むぞ!!

ifは携帯ゲーム機かつ操作性がとてもいいので、長時間遊べてしまうよ!

#if
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FEHお茶会外伝ありがとう
#聖戦トラキア

あまりにも私に都合の良すぎる外伝を見てしまい、1日経った今でも、未だに夢ではないかと疑ってしまいます。

現実でした。
イザークの家族が揃っている😭

何がいいって、もうあげたらキリがないんですけど、アイラ様とシャナン様が似ているという私の常々抱えている妄想と、今回のアイラ様の動きが私の夢にぴったりフィットしてしまったことがまず堪らなかったです。

親らしく振る舞わねばならないけれど、今の姿は母の威厳に欠けると思って子供たちを呼べない姿。
子供達とシャナンによって親らしくという思い込みがあったことに気付かされる姿。

定期的に騒いでるので一部の方にはお見通しかもしれませんが、子供によって気づきを与えられる大人に、私は弱いのです。

アイラ様😭😭😭
そして、メルセデスありがとう。ナイスアシストです……。

今、私の中には、アイラ様の心情を思って涙する私と、やはりイザーク剣士はこういう人たちなのだという、謎のしたり顔私がいます。

お茶会に、子供達だけでなくシャナン様のことを呼んでくれてありがとうございます。

しかも、話の流れ的にスカサハくんがシャナン様を誘ったように見えてたまらない。

「流石に私が見た都合のいい幻だよね……」
と言及を避けていたら、通話に付き合ってくださった相互さんから
「これ、流れ的にシャナン様を誘ったのスカサハくんじゃないですか??」
と言ってくれたので、とても元気になりました。

アーサーとティニーがスカサハとラクチェを誘ったという話のあとに、スカサハくんが「俺たちだけじゃないんですよ」って言ってるし、シャナン様に気づいた後俯いた母さんを見て、スカサハくんが「ご迷惑でしたか?」って聞いているんだもの。

スカくんがシャナン様を誘ったから、シャナン様もいるのだと紹介してるし、迷惑じゃなかったか気にしてるようにしか、私には見えないです……。

スカくん実装おもあつで読めなかった、スカくんとシャナ様の絡みがこんなところで見れる(※空間は共にしているが直接会話はしていません)なんて😭

こんなこと、あっていいのでしょうか。
ありがとうございます。

感極まって、なるべく確認者の負担を減らすために、一文目に感謝の感情だという旨明記して公式感謝ご意見に送ってしまった😌

どうかご迷惑になりませんように。

FEHありがとう。
聖戦超英雄ありがとう。

私の涙腺ずたぼろです。
ノールとナターシャの支援

光魔導士は可能性を信じ、闇魔導士は疑う存在だというのがナタとノルの支援でわかるけど、最高ですね。

だって、本編ノールは最後までリオンの想いを信じているように見えるんです。
疑うことが本質である闇魔導士のノールさんが、時間を共にしてきたリオンの性格を微塵も疑わずに信じているの、最高すぎる。

双聖器が残されていることを知り、リオンと敵対する道がリオンの願いだと信じてエフたちに手を貸すことがたまらない。

疑うことが本質の人だからこそ、物語の随所で滲む共に過ごしてきたリオンへの信頼が輝くんだなって、思うわけです。

#聖魔の光石
トレカをたくさんお迎えしました(幸せ)

ちょっと遊びに出かけた先にサイファの取り扱いがたくさんあり、長年探していたトレカを2枚もゲットしてしまった。嬉しい〜❣️

SR+のシャナン様と、見返り美人シャナン様。
どちらも絵が大好きなのに、手が届くお値段での入手手段がなくて、今まで泣く泣く諦めていたのです😌

あと、聖魔遊んで最高すぎる……!になったので、ノールとリオンのトレカをお迎えしました。
特に、サイファの冠?みたいなの被ってるノールさんのカードが好きすぎる♡畳む
ノール→リオン
※聖魔エイリーク編

エイリーク編を遊ぶと、ノールさんとリオンの間に主従の信頼を超えた感情があるとしても、それはノールさんからの一方通行なのでは?の思考がよぎり、しんみりとしてしまいます。

あと、これもエイリク編を遊びながら感じたことなのですが、リオンってノールのことは「誰だっけ?」してるけど、エイリークとエフラムのことはちゃんと覚えているんだよね。

多分、魔王にとっての優先順位がエイ/エフ>ノールだからなんだけど、魔王がエイリークへの恋心とかは利用しようとしているのに、リオンがノールと築いた信頼関係に対しては何も利用としてこないことに、ノールさんが気づいたらどう感じるのでしょう。気づいた瞬間を思うと、苦しい。

あとは、最近お話を書くためにエンディング後のことをぐるぐる考えています。
リオンの墓参りする話を書きたいのである。

#聖魔の光石 畳む
ゼルセフェ
※暁2周目バレを含みます。

大好きなんですけど、セフェランさんの理解には重要である「歴史」をあまり拾いきれていない(理解しきれていない)ため語らないようにしてた二人。

……だったのですが、数ヶ月前くらいから素敵な供給をたくさん浴びていたら辛抱たまらなくなったので、ちょっとだけ書かせてください。

※暁の女神を遊んだ時の記憶が遠のいている(また遊びたい!)ので、ところどころ、テリコレ読み返したり、当時のメモ書きを読み返したり、かわき茶亭さんにお邪魔したりして記憶を補完しています。

※記述の都合上、明らかにエルランさんな時もセフェランさんで統一します。

◯新たな執着の先
セフェさんとの出会いは、ゼルさんにとって光だったのかなと思っています。

セフェさんと出会う前、ゼルさんの諦めばかりの人生の中で、心残りになる程夢中になれたものが師であるガウェインの剣技だったというのは個人的に大きなポイントだと思うんですよね。
ゼルギウスさんの師を超えるという目標には執着を感じます。

けれど、その剣技の学びが印付きであることによる成長の遅れで危ぶまれてしまった。
ゼルさんは「心残り」という言い方をしていた気がするけれど、孤独な人生の中で夢中になれたものを「失うだろうな」と諦め始めたタイミングでセフェさんに出会っているのが大好きです……!

ゼルギウスさんの闇多い人生の中で、セフェランさんとの出会いは数少ない救いで光だったと思うんですよね。
大事にしていた剣技の学びを失いそうになっていた時だから尚更。

さらにここで好きなのが、ゼルさんは印付きとしての人生を終わらせたくて、セフェさんを訪ねていたところです。

セフェさんと出会った瞬間のゼルさんは、闇の多い人生からの救済に期待を抱いてたんですよね。
そして、期待はあっけなく断たれてしまった。

また孤独かと諦めたタイミングで、孤独から解放される手立てが示されたら、それはもう、提案をのんでしまいますよね。

セネリオが初めて対等な存在として扱ってくれたアイクに惹かれたように、ミカヤが救って懐いてくれたサザを大切な家族にしたように、ゼルさんは初めて出会った「自分と似た存在」であるセフェさんの野望に加担すると決めた。

これを書きながら、野望の内容を聞くこともなく決めてしまうほど、印付きに居場所がないという事実に苦しくなっています。

ここから二人の時間の開始にわずかな時差があるのもまた良いですよね……。孤独を感じても、除隊した先に行き場があるって、ゼルさんにとっての希望すぎる。

個人的には、数ヵ月後(※1)にゼルさんが約束通り訪ねてきた時にセフェさんが驚いていると嬉しいな、なんて思います!

※1 ガウェイン失踪のタイミングでゼルさんが除隊してる気がするので、2周目の会話内容だと年単位だけど、実際は数ヶ月なのかなと思っています。

セフェさんは、希望が裏切られて苦しい想いをしてきた方なので、ゼルさんが来ると確信しながらも、来なかったら仕方ないという悲観的な考えで心の準備をしそうな印象です。


◯野望をいつ打ち明けたのか
二人は闇の中で互いの中に光を見ていたのだと思っています。
けれど、セフェさんの抱く野望は決して明るいものではなかった。一体、セフェさんはいつ野望をゼルさんに打ち明けたのでしょうか(原作orテリコレに書いている場合は、私が忘れ去っています)。

野望の内容をはぐらかして、打ち明けたのが遅いほど、セフェさんの中にはゼルさんへの負い目が育つのだなあ。
逆に、会ってすぐに野望を教えられるよりも、少し経って二人の信頼感が高まってから知った時の方が、ゼルさんは野望を受け入れて、セフェさんを信じると思うんですよね。

これから絆を育みましょうという時に野望の話をされても、協力方向に心が動くかわからない。ゼルさんも苦しい思いはしてきているので、あっさり協力する可能性も否定できないけど……!

やはり、626年(ガウェインの失踪)〜634年(グレイルさんが暴走)の間のどこかかしら(テリコレを眺めながら)。
回想の内容的に、グレイルが暴走した時には知っている気もするけど、セフェさんがゼルさんのそばで直接的な発言をしていないので、もう少し後の可能性もあるかもしれません(過去の私のメモを信じるなら、ゼルギウス視点が「セフェラン様の野望のためにメダリオンが必要だ」という認知だけでも場面が成立したはず……)。

流石に戦争を起こし始める前には知らないと協力できないので、644年までには知っていたのでしょう。

20年くらい幅がありますね。
セフェランさんは誠実な方だと思うので、流石に20年も黙ることはしない気がします(ただ、時の流れが違うので20年という歳月をどう認知するのかが気になるところ)。
1,2年くらいははぐらかしても良いかもしれないなと思います。

セフェランさんが何かに深く傷ついた様子を見せる時があるから、ゼルギウスさんは野望がそれに関連しているのだろうと推測しつつ、話してもらえないことを焦ったく思っている期間が欲しいのです(願望)。

「野望のことは、もう少しきみに私を伝えてから教えます」
と言われるたびに、少し落ち込むゼルさんが見たいし、それを言うたびに罪悪感を重ねるセフェさんも見たい。

と、このように散々書いておいてですが、セフェさんがゼルさんが身を寄せにきた直後に野望を打ち明けて、賛同できないなら離れても構いませんなスタンスを示しても好きです。

むしろ、セフェさんは誠実な方だし、行先を知りながらゼル将軍に協力させることに負い目を抱えていると思うので、先に打ちあけるのが、彼らしいかもしれません。

悩ましや。

◯二人の行き着く先
条件を満たすかどうかで終着点が違うの、好きです。

2周目以降のセフェランさん生存パターンは、野望を共にしておきながらゼルさんの後を追えなかった後悔が人生について回るんだなあと思ってしまいます。

苦しみや後悔の多い人生。セフェランさんの生の長さを思えば短い、とても短い期間共に過ごした男をいつまでも忘れられないの、とても好きです(泣)

物語内だけで考えた時に、私はセフェさんが望んだ死を得る展開も好きなんですけど、それをすると二人がどちらも救われないので、ゼルさんは案外セフェさん生存ルートの展開を喜ぶのではないかなあ。

ゼルさんがどうしてセフェさんに協力するのかという部分にも関わってきますが。
ゼルさんの忠誠を思うと、セフェさんの救いのための協力なのかなって。

これは憶測ですが、ゼルさんはセフェさんの得てきた苦しみを知って、自分を孤独から救ってくれた存在の癒すために野望に手を貸しているんじゃないかな。

ゼルさん自身は、闇多い人生でありつつ、ベオクとラグズに裁きをくだそうとするほど生を恨んでいたわけではない(諦めてはいた)ところがミソだと思うんですよね。

ゼルさん自身の人生の中に、人類への裁きをくだす理由がないのなら、それはセフェさんのためという動機になりませんか?

そして、セフェさんは全てに絶望して裁きをくだすのだと決断しているのだから、野望に加担するというのは、セフェさんを絶望から救うことに手を貸す行為。
つまり、ゼルさんは孤独を癒してくれたセフェさんを本当は救いたくて、救える手段が野望に手を貸すことだった……という妄想をしています。


んーー、思考をまとめながら思ったけれど、やはりとんでもない関係だ……。
遊び終わった後に書いてないのが不思議なくらい、好きで溢れていますね。


◯余談(ゼルセフェはそんなに関係ない)
偶然発掘したプレイ当時のローカルメモを見ても、結末部分をごちゃごちゃ考えていた気配があるんですけど、当時のメモは言語化を放棄しているので、私の心境がわからない(泣)(多分、アイセネと、ミカヤとサザと、神使親衛隊と、ペレアスさん周辺とその他もろもろで感情が忙しかったせいで、2周目お出し情報を受け止めきれなかったんだと思います)。

ついでに当時のメモ書き内容の話。
記憶からも抜けてしまっていたのですが、私は、1周目の途中までゼル将軍の忠誠がサナキ様にあると誤解していたようです。

セフェさんが大事にしている存在だから、ゼルさんもサナキ様のことは敬っているだろうし、わかる勘違いだな、と思ってしまった。
二人が主従だと知らない状況だと誤解に繋がる場面があったということなのかな。

特に場面はなかったけれど、妄想した可能性も高そうです。
サナキ様の従者近辺大好きなのです。
FEのペガサス兵種が好き&神使親衛隊への萌えが定期的にでてくる&サナキ様の護衛だ!と言って終章に神使親衛隊をいれた覚えがあります😂

最後に、ローカルのプレイメモにFEらしさ出てて好きなのがあったので載せて終わりにします。
私の敵対したセフェさんはやたら必殺を決めてきたらしい。

以下、プレイメモ。

エルランさんは、優しさゆえに人を滅ぼそうとしてしまった悲しい人なんだね……優しいから世界の厳しさに耐えられなかった……悲劇。

そして、優しいのに5%確率の必殺2回も的確に決めてくるエルラン(どうして!)。


#蒼炎暁 畳む
聖魔エフラム編のクリア感想


聖魔はお話が特にいいですね。
エフラム編しかまだ見れてないけど私好みの儚さが漂う作品で、最高すぎる。

他国の王同士の交友関係に対する崩壊。
友達としてリオンを討つ決意を固めるエフラム。
騎士としての忠義を果たした上で寝返る将軍と、最後まで身を捧げる将軍。
愛する妻のために国を裏切ってしまう騎士。
姫に恋をしてしまう騎士(支援会話を開放するのだ)。
物語を構成する要素要素にも好きがありすぎるんですよ〜、たまらん。

今は、途中で出てきた顔面爆イケなクーガーのお兄さんに全然会えなかったので、エイリーク編に出てくることを期待しているところです。


個人的に、ノールさんとリオンの戦闘会話がなかったのは残念すぎた(泣)
多分、リオンの一番の側近だよね、ノールさん。
いやでも、そもそもノールさんが「リオンはエフラムに倒されることを望んでいる」と解釈してるんだから、戦闘発生させるのが邪道と言われたらその通りです。

リオン、辛いなあ。
リオンがやったことって、その行動に移るまでの流れには問題があったけど、立場的には決して間違いだったって言い切れないんですよね。

エピローグでグラドの地揺れが描写されることで、「リオンが見た未来は当たっていた(皇帝として何かしらの行動は必要だった)」を裏づけてくるのが恐ろしすぎて、鳥肌立ちました。

ただね、リオンが皇帝としてルネスに頼る力を持っていればと考えずにはいられない気持ちもあります。

エフラムたちの父(ルネス王)の死は戦争がきっかけだから、戦後にエフラムがしたような動きをルネスができるかはわからないけど、少なくとも一回話し合う価値はあったと思うんですよね。

リオンの父が、ルネスに助けてもらおうとするリオンを嗜めて「民を救え」と言ったのも、リオンが皇帝としての責務を放って友人として隣国に頼ろうとした点がよくなかったからだと思うんですよ。それだと民のことを考えないただの甘えですからね。

聖石の封印を解くことのリスクって、ノールさんが何度もリオンを止めようとしていたあたりから判断すると、相当大きなものだと事前にわかっていたはず。

つまり、聖石の封印を解くのはいわゆる最終手段であるはずなのに、リオンがノールさんの声を聞けずに、他の手段を試す前に最終手段を使う決断をしてしまったというのが、聖魔で描かれる戦争の原因だなと思うわけです。
行動自体が間違ってたとは言えないけど、その行動に至るまでの流れはもっとあったよね……という、そういうやり切れなさが苦しい。

他の手段を試そうとしたところで同じ結末に行き着いたかもしれないけど、やっぱり、試して戦争をもたらしたのか、他の可能性を残したまま戦争をもたらしたのかって全然違うと思う。

そういう視点で考えるなら、リオンは弱かった。

リオンは皇帝としての資質を持っていたのに、最後まで無自覚だったんだよね。無自覚だから自分は弱くて何もできないと思い込み、悲劇をもたらしてしまった……。

結局のところ、リオンさんは皇帝となる資質のある強い人だけれど、同時に父の言葉に反してルネスに助けを求めにいける、そういう強さがなかった(リオンが憧れていたエフラムなら、多分親に何言われても助けを求めるアクションから始めそうなあたりに、何とも言えない感情が生まれてしまう)。

繰り返しますが、リオンの父が、ルネスに助けを求めようと考えたリオンを嗜めたのは、皇帝として正しい判断だったと思っています。
リオンが皇帝としての責務を放って友人に助けを求めるなら、立場的に諌めなければならないのは当然ですからね。

ほとんどリオンの話になってしまった。
あまりもの王族で支援つけたヒーニアスとラーチェルにまさかのペアエンがあって笑いました(無理やり明るく締める作戦)。

あと、ヨシュアさんって王子だったんですね?!驚き後日談ランキング個人的No1です。だからFEHで開花きたの??!(FEHはそこまで考えていない気もする)

ゼトエイがあまりにも最高だったので、エイリーク編でたくさん浴びたいな。
好きになるのは知っていました。


〇以下はストーリー関係なしのゲーム的な部分の感想

私の軍は、勇者ジストさんと司祭アスレイが強すぎました。

烈火もルセアさんが強かったし、GBAはもしかして光魔法が強いんですかね……?(封印は光魔法のキャラ育ててない&未クリアなので真偽不明です)。

個人的に、マップ戦闘のマス通ると強制発生になるのがちょっと面倒でした。
エコーズを思い出しましたね(セリカを動かしてるとアルムの方に敵が突っ込んできてすぐ戦闘発生してた記憶が……)。
おかげで、途中手槍が欲しいのにショップ行くのに戦闘しなきゃいけない事態に陥り、手槍、手槍と泣くハメに陥りました(疲れてしまって数日プレイをお休み)。

選んだ難易度もあるだろうけど、全体的に簡単めなマップが多かった印象です。
個人的には、ロストン聖教国の防衛マップが一番難しかったですね(出撃の並びが下手で、飛行だらけのところを弓兵に襲われて大変だったのです)。
それまで使ってなかったから、ミルラちゃんに弓特効効くの知らなかったんだよ。

お買い物が後からでもできるシステムはとても助かりました。
なんとなく、聖魔のフリーマップが覚醒に輸入されてる印象受けますね(ただし覚醒は戦闘強制発生しなかった記憶)。


聖魔とても面白かったです。
エイリーク編遊ぶ時はむずかしいにしようかなあ。

支援あまり読めてないけど、クーガとアスレイかわいい。
ノールとデュッセルの支援Aを解放してからエイリーク編に移ろうと思います(笑)

#聖魔の光石
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リオンのことを考える(終章手前)

最後を見届ける前にぐるぐる考えたかったので、自分用に感想っぽい何かをまとめます。

テキスト1回読んで、こうかな?って感じで書いてるので、読み違えあるかもしれません。
そして、捏造思考がちょこちょこ挟まります。

20章をクリアして今までとリオンの印象が変わりました。
私は、リオンのことをずっと強さが足りなかった弱い人だと思いながら聖魔を進めていた。でも、それは違っていたかもしれません。

14章のノールさんの語りを聞いた時、私はリオンのことを、父の死を受け入れられず、皇帝になる現実も受け入れられず、すべてから逃げて、父を復活させるためだけに研究に打ち込んだのだと思っていました。
皇帝になろうとせずに、肉親を復活させようとした結果災禍を招いた、優しくあるための強さを持てなかった人だと思っていたんです。
実際、ノールさんがエフラムに語った内容だけで考えるなら、こういう認識になるはず……。

けれど、20章を進めて認識を改めました。
リオンは本質的には強い人ですね。ただ、自分のことを弱いと思い込んで、選択を狭めているだけなんだ。

一番印象的なのが、20章クリア後の回想場面。
父が亡くなる直前のリオンって、一見、父の死を受け入れられない子供のようにも見えるけど、よく読むと父が亡くなった直後に「聖石の封印を解いて儀式を行う」という「国を守るためにすべきこと」を考えて決断しているんですよ。
リオンが本当に弱くて何もできない人なら、この段階では父の死を嘆くばかりで、国を守るための動きを考えられないと思う。

だから、私はリオンが皇帝としての強さを持っていると思いました。

ただ、リオンの失敗は、自分に自信がないせいで、決断に対して意見を言おうとしてくれているノールさんの声を聞けなかったことにありますね、多分。

リオンは国のために動ける強さを、皇帝としての資質を持っているのに、その力をリオンが自覚していないから(父の死際に立ち合わせているのでおそらく一番の側近である)ノールさんの言葉を聞いてあげられなかった。

ノールさんの声が届いていたら、悲劇は起こらなかったのかもしれないと思うと、やりきれない感情になってしまう(泣)


それと、21章冒頭のエフラムとの回想場面でもリオンの強さが垣間見えるんですよね。

本編軸から1年半前の、多分エフラムがルネスに帰る場面だと思うんですけど、リオンはこの時点で「ルネスとグラドで戦争が起きて、戦わなきゃならなくなる」未来を想定している。

これって、多分この時点でリオンがグラドの滅びの未来を知っているからだと思うんですよ。
そうでないと、もしも戦争になったらという発想が突飛すぎる。

そして、「ルネスと戦争になる可能性」を考えられていることこそが、リオンの強さだと私は思います。
だって、この可能性って、グラドの滅びを知った後に国を守ろうと色々思考しないと出てこないと思うんですよ。

大好きな友人がいる国と争う可能性なんて、誰だって考えたくないでしょう。戦嫌いの平和主義なリオンは尚更その傾向が強いはず。戦争のことなんて本当は考えたくないはずなんです。
でも、リオンはグラドを襲う天災が国を滅ぼす可能性を知っているから、次期皇帝としてはその解決を考えなければいけない。
リオンが国を想い、思考を巡らせた証拠が、「ルネスと戦争になる可能性」に気づいていることにあるんだろうなと、私は思いました。

今際の父との会話で見つけた可能性を受け入れきっていないことはわかるけれど、それでもリオンが「皇帝」としての資質と強さ(と頭の良さ)を持っていなければ、友好国であるルネスと戦争になる可能性なんて考えませんよ〜。

書きながら考えていたら散らかってきたのでまとめると、20章でリオンは強い人だと思いましたという話です。

そして、リオンはエフラムたちに自分を止めて欲しい気持ちと、グラドの民を守らなければいけない気持ちで揺れている。
魔王に人格を奪われながらも、国を守るために儀式をするという選択だけは、リオンの皇帝としての決意だったと、私は思います。


よし、書き散らして満足したので終章遊んできます。

#聖魔の光石 畳む