ののはなメモ帳

ブログ未満の内容たち

これがプロポーズでなければ、一体何がプロポーズだろうか
#まほやく

※中央エチュードのネタバレを含みます

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オズ様の亭主関白感がすごいけど、プロポーズじゃない?!
だってオズ様もアーサーを大切に想い、アーサーもオズ様を自分の恩人で大切な方だと公言しているような関係で、このやり取り……。

しかも、このちょっと前にアーサー、石になることでオズ様に恩返しが出来るのなら、恐ろしくはありませんって言ってるの。

献身的な愛情……多分、オズ様が私利私欲のために自分を石にすることはないと信じているからこそ、そういう事態が訪れた時に石になるなら恐ろしくないって言ってるんだろうなあ……。

でも、アーサーが石になったら、多分オズの嘆きは世界を滅ぼすじゃろうと何かの時に双子が言ってた気がする。

アーサーはオズ様を選ぶ=世界の滅びと気づいているのだろうか……。

アサオズが世界が滅亡系カップリングだなんて聞いてないよお😭
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2025/3/30
混乱しながらの追記:
※第2部のネタバレを含みます

アーサーの愛って、フィガロが大切な人へと向ける形に近いと思っていた時が私にもありました。
つまり、自覚がある状況でオズと世界の選択を迫られたなら、彼は世界を選ぶと思っていた。

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アーサー、オズ様と愛情の持ち方一緒なのか……。え、嘘でしょ。
しかも、これもだいぶプロポーズじゃない?

いつかお前が愛しいものを見つけた時に、迷わず手を差し伸べて抱き寄せることができるようにとオズが言った願いに対する返事が、聞けません、オズ様と世界ならオズ様を選びます、ってことですよね?!

要は、私が愛おしく想い手を差し伸べて抱き寄せたい相手はオズ様ですって意味になりませんか??!

いつか出会う相手のための願いを聞けないんだもん。
そんなの、そんなの……。今目の前にその相手がいますと、そう暗に言ってるように思えてなりません。

※以下は2部を読んでからの閲覧を強く推奨します。

んーー、だから、ラスティカが指揮者として名前をあげたのがカインなんだろうなという説得感がここで更に増すとは……。

指揮者向きの人って、時に人に干渉して調和をとる人だから、世界と大切な一人を迫られた時に世界を選べる愛情を持つ人だと思うんですよね。

フィガロは言わずもがなそうして生きてきたし、ラスティカが傷ついた過去なんて、予想してない花嫁の変貌に対して、即座に世界を選んで愛する人を己の手で……だもんなあ。
被害もほとんど出る前に。

ラスティカのあの決断の速度には驚くしかなかった。そして、まっとうに傷ついているラスティカのこと、見てられないよ……(泣)
これ以上書くとラスティカの話になってしまうので切り上げますが、私、あの過去でますますラスティカを好きになってしまいました。

ファウストも、革命の指導者になる資質があったのだから、世界のために生まれる犠牲はつらいけど許容できる人だと思う。
あと、もしもレノを殺すことで志が果たされるなら、彼は傷つきながら殺せるタイプの人だと思うんですよね。いや、レノもそれで良いんですって選択を肯定するし、その後にファウスト自身も深く傷ついて死ぬことを選ぶ気はするが。

ブラッドリーは、ネロのためだとどうだろう。仮に世界と天秤にかけられたら、ネロの方が先に諦めそう。
でもブラッドリーも、ふざけるなと怒りながら、ネロの尊厳のために弔ってやりそうだからな。
まあ、それなら世界を選んでるのか……。

カインは、アーサー様で考えるのが妥当かな。
んー、彼の場合も、アーサー様が、どちらが大事かわかるだろう?ってカインを諭してくると思うからちょっと考えづらいな。
でも本当に他に手がなければ、カインはアーサーの無事ではなく世界の無事を選ぶと思う。

まあ、世界よりアーサーを選ぶオズに阻止されて彼の選択は阻まれるだろうけど……。

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話が地獄の妄想方面へ大幅に逸れてしまった。
とにかく私は混乱しています。

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オズ様がちょっと不憫で愛らしい話
#まほやく

2月にメインストーリーに触れて以来、すっかり、まほやくの世界の虜になってしまいました。

みんな可愛がりながらも、やっぱりオズ様が好きだなあと思っているここ最近、定期的に現れるオズ様が不憫な話にキャッキャしております。

そう、オズ様ってなんか不憫なんです。


世界最強の魔法使いでかつては世界制服すらしようとした魔王を不憫だと思うなんて、きっと私の感性が変に違いないと思うのに、公式がオズ様のちょっと不憫な話をたくさん見せて現実を突きつけてくる。

そもそも、本人は(最強のプライドこそあれ)そこまで争うことは好きでなさそうなのに、北まほに絡まれて戦いを求められてる時点でちょっと可哀想な気すらしてくる。

そう書いて思ったけど、オズ様の不憫の1/3は北まほのせいかもしれない。

ある時は封印を企てられ、ある時は挨拶代わりに戦いを挑まれ、アニメ連動ログストでは、悪戯し放題、壊し放題、お宝取り放題なんてひどい言い草で結構気に入ってる家を紹介される始末(オズ本人は知らない)。

なんてかわいそう。

しかし、オズ様の不憫はこれだけではない。

北の祝祭の不憫っぷりたらそりゃあもう。
1話で不憫から始まって、11話でも仲間に魔法が使えない中で置いてけぼりをくらいそうになってるんですよ。

多分リケあたりに、オズは主張が足りませんとか言われてそうでさらに可哀想(これは妄想)。

この場面、可哀想すぎてむしろ笑っちゃった。
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オズ様、どうして……。

1.5部でも、リケ似の美少女に変身して湖を一つ枯らしたなんていうあらぬ冤罪をフィガロからかけられて説教されてるし……。

オズ様、強いはずなのに口下手だから言われたい放題……。
中央の祝祭でも、賢者からは馬鹿と言われた挙句、勝手に腹痛ということにされ、一生懸命コミュニケーションとろうとしてるのにリケからは会話のペースが遅いと言われ。

と、こんな感じで話し始めるとキリがないほど公式が、不憫エピソードを供給してくるのです……。

オズ様、どうかお強く生きてください。
あ、世界最強でしたね。これはとんだ失礼を。

この公式動画のオズ様も、めちゃくちゃ魔王の風格なのに、公式に厄災の傷いじりされてて可哀想なので良ければ見てください。


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まほやく感想 その2
#まほやく

前回は全体とアサオズに偏った感想になっていたので、今度はそれ以外の印象に残ったエピソードをとりあえげた感想も書きたいなと思っています。
※ちょこちょこ親愛度ストーリーを読んでいるので、それらの内容も含まれます。
育成のエピソードはそんなに含まれないはず。

取り上げているエピソードからなんとなく好みが見え隠れしているので先に書くと、キャラクターは、みんな可愛いけれど、ルチルとオズが特に好きです。
関係性だと、アーサーとオズ、シノとヒースクリフ、クロエとラスティカ、ファウストとレノックスあたりが特に好みでした(多い)。
意識したわけではないけど、改めて並べると師弟と主従ですね……。

でも、ちょっと賢者様とヒースクリフもいいよなって気持ちが生まれつつあります(そして脳内シノに威嚇されて我にかえる)。
だって、私の読んだ範囲で、賢者様がヒースにもう2,3回くらい「ヒースクリフ、可愛いやつめ」って反応してるんだもん。

国の単位で「ここが好き」は今のところありませんが、南の魔法使いは仲良しでほほえましいです。ルチル、ミチル、レノさんは、前の賢者様が残した南の魔法使いって感じだけど、フィガロはそうでもないのも良い(外面で南の魔法使いしてる感じ)。

北の国出身→別の国で呼ばれた魔法使いたちも好きだなあ。特にオズ様とフィガロの関係がツボでした(本編もあるけど、オズ様親愛度ストーリーで書かれている内容が良かったです)。
ネロとブラッドリーも可愛いね。なんとなく、ネロってすごく東に染まっているので、北にいたころからそういう気質があり、一度どうしようもなく相棒との関係に疲れてしまった日に裏切るような行動をとった結果、ブラッドリーが捕まってそれきりになってたらどうしようとか考えてしまった(地獄の妄想?)。

と書いていくと、やっぱりみんな好きなのだなあと、しみじみ思います。
とりあえず、前置きが長くなりすぎるので、そろそろテーマを絞っての感想に移ります!

◆炎の先に残されたもの(ファウストとレノックス)
ファウストの過去……。
共に建国の英雄になるはずだった親友に裏切られ火刑に処されたファウストを思うと、彼の真面目さを隠すように表れるひねくれた発言が苦しいです。

ファウスト、過去の知り合いと会った時に、人違いだって言うんですよね。
抱えた傷を忘れたいのに、人生と共についてきてしまって、ずっと癒えていない。
グランヴェル家はアーサーで8世代目?(うろ覚え)になるくらい歴史を重ねているのに、ファウストは火刑に処された火の中で人生が止まってしまっているの悲しいです。
本当はとても優しい人なのに。

ヒースを庇って大怪我をしたファウスト。最後の望みも持たず、ただ自分の人生の終わりに安堵していた彼が、ヒースクリフが現れた瞬間彼の怪我を気遣うの、愛おしすぎる。自分は死にかけてるというのに、ヒースが無事なことに安心して表情を和らげるんですよ。

私はこの瞬間、ファウスト先生って本当は責任感が強くて、すごく優しい人なんだなと思いました。昔は中央の魔法使いの特徴に近い性格だったんじゃないかな。
きっとかつてのファウストも、自己を犠牲にしながら、他者を労るところがある人だったんだろうな。
そりゃ、レノさんだって長い年月かけて慕い続けますね。納得感しかない。

ともかく、賢者が間に合ってよかったです。
あそこで彼が生き延びたから、彼はレノックスに再会して、たとえ小さな歩幅だとしても、再び歩き出せたんですよね。

ファウストは、過去を知る者を遠ざけようとしていたけど、レノさんはずっとファウストを慕っていたのもたまらない。ファウストと再会できたことを喜ぶレノさん〜。
きっと一緒に過ごしていた頃多くのものをファウストから受け取ったのだろうな。

ファウストの厄災の傷が判明した場面。ファウストの夢が形となって現れることに気づいたときに、レノさんが「伝えてさしあげて欲しい」って言った時の深い愛情に心がじんわりと温まりました。
伝えたら、長年再会したいと願っていたファウスト様が魔法舎を去ってしまうかもしれないのに、それ以上に、これ以上信じられるものを奪いたくないって願う心が温かいよ。

レノさんは、ファウスト様が火刑に処されて絶望した瞬間を見ていたから、もう二度と同じ苦しみ方をしてほしくないんと願っているんだろうな。
そして、ファウスト様を慕う気持ちがちゃんと伝わってよかった。

賢者様に厄災の傷を教えられたファウストが魔法舎に残る決断をした瞬間、ファウストは少しだけ炎に囲まれた世界の外側に迎えたのかなと思います。
だって、あんなに裏切られることに怯えた彼が、レノさんの同行を許したのだから。

余談ですが、レノさんの立ち絵でぴょこぴょこしてる羊ちゃんすごく可愛いくて好きです。
Live2Dっていいですね。

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◆約束とすれちがい(シノとヒースクリフ)

基本的に人嫌いとされている東の魔法使いのシノとヒースが、互いに互いを守るという約束をしているの、好きです。

魔法使いたちは約束をしない。
破れば魔力を失う。

そんな世界で、互いに守るという約束を交わすことの意味の重さよ。

師匠に騙されて約束をしたという話だから、本人たちが望むものではないのだけれど、この約束が2人の関係を繋ぎ、一方で複雑にしてしまったのかなと思いました。

シノとヒースクリフを見ていると、シノが好きなヒースを、ヒースが否定しているような気がするんですよね。

まず、シノって2人が魔法使いだったから、ブランシェットの家でヒースと話す関係になれたと感謝していそうなんですよ。
なのに、ヒースって魔法使いである自分のことを嫌っている。

ヒースの親愛度ストーリーの内容になるけど、魔法使いをやめる方法があるならそうしたかったというヒースクリフを見て心が重たくなりました。
魔法使いであることがシノとヒースを繋いでくれたから、(特にシノにとって)魔法使いには大きな気持ちがある。そういう意味では、約束はヒースから魔法を奪わず、二人を繋ぎ続けてくれているんだと思います。

だけど、約束があるからこそ、シノとヒースが互いを大切だと思う感情、守る行為に、約束が付き纏ってしまうんだよね。
約束があるからの行動なのか、相手を思っての行動なのか。互いをよく知る二人は後者だって本当はわかっているのに、それを素直に信じられない時もあるのかもしれないな、とそんな風に思いました。

シノとヒースの関係は、友人と呼ぶにも主従とするにも言葉が足りなくて、そんなただでさえややこしい絆を、約束が複雑にしてしまってるなあと感じます。
しかも、二人の性格も本来なら交わらないだろうと思ってしまうくらいに正反対。

対照的なのに、二人の絆は確かにそこにあって、喧嘩(だいたいシノが吠えて、ヒースが受け流そうとしたのを我慢できずに怒ってるの好き)しても仲直りしながら関係を続けている二人を見ていると、なんだか眩しいなと思います。
魔法舎の古株魔法使いたちに見守られていて欲しい二人です(リケとミチルがほのぼの眺められているとしたら、この二人はハラハラ見守られていて欲しい)。

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◆花嫁探しはほどほどに(クロエとラスティカ)

花嫁を見つけるなり無差別に魔法かけて鳥にしてしまう悪意のないマイペース危険人物な師匠ラスティカと、そんな師匠に振り回されてる生真面目な弟子のクロエ。
に見えて、実はクロエこそが傷ついた心をラスティカに支えてもらってる関係なのすごく好きです。

マイペースな師匠の気まぐれにたくさん振り回されているクロエ。
ラスティカのせいで休む予定の街から逃げるように出ていかなきゃいけなくなったり、生活力のない師匠を甲斐甲斐しく世話することになったりと、ラスティカ被害者の会があれば他者推薦で代表にさせられてしまいそうなクロエ(これ、クロエ本人はそんなに気にしてないのも良いよね)が、ラスティカと一緒にいる理由がメインストーリーからすごくわかってしまった。

クロエが泣いてる時に笑顔にしてあげられる人がラスティカだったんだなあ。
あげたスカーフをボロボロにして返されて泣いていたクロエくんの場面のラスティカは正真正銘のイケメンだった……。

残念イケメン師匠と、世話焼きな弟子のイメージだったけど、魔法使いというだけで沢山傷ついてきたクロエに笑顔を与えて、クロエの笑顔や感情を守り続けてきたのがラスティカだったのだと気づいた瞬間に、ラスティカの師匠力に私は感動しました。

なんか、色々あって色々あって色々あった結果ラスティカが、クロエが僕の花嫁だったんだって気づく感じのカップリング話が沢山ありそうな気がする(調べてないけど、見かけたら読みたい)。
でも、そんなことにはならずに、いつまでも見つからないラスティカの花嫁探しに付き合うクロエの二人旅も魅力的である。

この二人の関係が、こんなに可愛いだなんて聞いてないよ。

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◆飾らない生き方(ルチル)

好きです(直球)。
最初から多分私の好きな子だ……という予感はあったのだけれど、パーティーでニコラスに怒った彼を見た瞬間に、もう完全に好きになった自覚を得ました。

ルチルって自分を飾らずに、ありのままの自分をそのまま見せて生きているのが素敵なんですよね。
大雑把だったり、箒に乗せると人が変わったようにスピードを愛していたり、字が綺麗な教師だったり、団地住まいのほがらか奥さんだったり、そんないろんな姿を全て隠さずに見せてくれるルチルさんだから、裏表がなく心から信頼を寄せていいんだなと思える安心感がある。

誰が見ても穏やかで、優しくて、母を救えなかった思い出すら、それでも弟ミチルを助けられて良かったと心から思っている眩しい人。
この、母を救えなかったというつらく感じるエピソードが重たいものに見えないのも、ルチルの人柄の賜物なのだろうなあ。

そんなルチルが大切な人のことを思って怒れる人だと分かった瞬間、もう、人間性の輝かしさに心奪われてしまった。
善なる存在の美しさってこういうことだろうなって……(大袈裟かもしれないけど、それくらい彼は眩しい)。

ルチルのあの怒りって自分のためのものじゃなくて、石になってしまった友人の名誉のためなんですよ。
多分ルチルはあの場で自分が侮辱されたなら怒りを抑えていたのだろうなと思うからこそ、他者から見ても温厚なルチルがあの場面で怒ったことが、仲間想いな彼の性格の裏付けになっているなあと私は思いました。

怒った姿ばかり話しても仕方がないので、とても好きなルチルの発言のことにも触れさせてください。

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私、まほやくという作品で伝えたいことの1つが、この場面のルチルの言葉に詰まっていると思うんですよね。
魔法は心で使うものだから、魔法使いにとって、言葉もすごく大切なものなのだとこのセリフからわかるんだ……(この辺は感想その1と重なるので省略)。

あとね、ここでルチルが、ひどい言葉を使われた側の心も縮こまっちゃうって言ってるのすごく好きだなあ。

ルチルの飾らない生き方を思うと、これはひどい言葉を言われた時にルチル自身が感じていることだと思うんですよね。
あんなに自分のありのままを見せるのを恐れずに生きてる人が、他人にかけられたひどい言葉を気にして、心がみじめに縮こまっちゃったこともあるのかなって……。

ルチルはお兄さんだから、そんな時ミチルにも頼れずに胸の内に抱えてたのかな。
それか、レノさんとかフィガロ先生とか、南の国の人たちとかに支えられてたのかな。

本編であしながおじさんの言葉を支えにしてた印象もあるので、約束だけを思って大丈夫、大丈夫と自分に優しい言葉をかけて乗り越えた可能性もあるのか。

様々な可能性。
彼は大胆で前向きだからきっと大丈夫だけど、どうかこの先も彼の笑顔が守られますように。

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真夜中の住人 オムニバス公演
#A3

ありがとうございますという言葉しか出てこない。
以降、公演イベストの内容に深く触れています。


私、今回のオムニバス公演の情報見た時に以下の発言をしていたのですが、冬組が真夜中を選んだ理由が本当にその通りで、もう、嬉しくなってしまった。
読者の勝手な思い込みじゃなくて、やっぱりちゃんと彼らにとっても特別な思い出がある公演だったんだって……。

秋は那智の夢が臣くんの夢となった第2回公演で全員の心が演劇に向いて一度完成し、冬は運命共同体という形を見つけた第3回公演で一度完成しているので、まずオムニバスイベント初回に選択された公演の組み合わせがセンスありすぎるんですよね、運営。

もうね、どちらのオムニバス公演もすごくよかったです。

秋は、最新のイベストですら自分のために行動できないことに悩んでいた臣くんが、個人的な理由で異邦人をあげたことが嬉しかったな。
太一くんの黄色いシールが続いているのも最高。

ただ、異邦人のイベスト最後に読んだのが6年前?とかだから、公演の内容はあまり深く感じられなくて申し訳ない気持ちです。
また異邦人読み返した上で見たら感じるものがたくさんありそう。

莇くんの役所もよかったね。

さて、真夜中の住人の話をさせてください。
東さんのencoreカードバクステ話を拾ってくれたのも嬉しいし、シナリオ構成も美しくて最高でした……。

いや、構成だけじゃないのだけれど、私、そもそもえーすりの公演イベストで指折り好きな作品が真夜中の住人なんです。

真夜中の住人の丞さんと東さんの関係の深まり方が好きでして。
特に、EPで、丞が海に連れてきてくれていたのは東が好きだと思っての気遣いだったと知った時に言う、「海、好きだよ。今好きになった」って返すあの場面の美しさがたまらない。

そして今回のイベストの終わりがこれなのよ。

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もう、真夜中のシナリオ構成の美しさを未来へ引き継いでくれてありがとうございます。
そうですかって言う丞のスチルの笑顔が他の場所の何倍も柔らかく感じる。

彼らの運命共同体としての絆が深まった描写の答えとして完璧だと思います。
歩み寄った彼らがこんな風にコミュニケーション取れるようになったんだと思うと、とても感慨深い。

秋はそうなのか自信ないけど、冬のオムニバスのイベストシナリオ構成は、真夜中の住人のシナリオの形のまま、彼らの深まった絆を見せつけるように辿ってくれいるんでるよね。
私はそれがすごく嬉しいです。

あと、もう1箇所特に好きだった場面の話をさせてください。
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丞って本当に人のことよくわかってるんですよね。Act2の時も、東さんは言葉で助けを求めてなかったのに勘づいて適切な行動をとっていて。
丞のそう言った態度、気遣いに東さんってきっと何度も感謝してるんですよ。

それでも昔の丞なら多分、東さんの感情よりも先に、公園なんてどこも同じでしょという自分の価値が最初に来てたと思うんです。
そう思うから東さんも、丞なら……って言うわけなので。

それが、この場面では、ランニングで見かけた公園に、昔東さんが玲央たちはこうしたかったのかなって話していたことを思い出して、東さんと一緒に来たら喜んでくれるかななんて思って自分からおでかけに誘ってるんです。

もう、なんという忠実さ。大好きだ。

東さんの感情を考慮して、自分にはあまり価値のない場所に一緒にお出かけする気遣いの形は真夜中から何も変わってないのに、この場面に言葉にするのが難しい成長を感じて、私は嬉しくなってしまったのです。

ありがとうございますオムニバス公演。
ありがとうございます、ありがとうございます。
イベント頑張ります。
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まほやく1部の感想
#まほやく

あの、とてもよかったです。
ようやく物語と正面から向き合えそうなので、どれくらい長くなってしまうかわからないけど感想を書きます。

◾️全体

この作品の、言葉の使い方が大好きです。
魔法使いたちにとっても大切な「言葉」と「心」をとても大切にしている作品だなと思いました。

魔法は心で操るから、彼らは彼らの心を大切にする。
心は言葉に影響されるから、彼らは言葉も大切にする。
どこの話か忘れてしまったけど、ルチルが言っていた「使う言葉で、心も染まっていく」というのが、彼らが言葉を大切にする理由なのだろうと思います(大切にするというのは、ただ善い人の発言をするという意味ではなく、己の心に嘘をつかないという意味)。

それから、安易な約束をしないためでもあるのかな。
魔法使いにとって約束は大きな意味を持つから。

約束を破ったら、彼らは魔法を失ってしまう。
彼らにとっての魔法って、生まれながら育んできた友達のような存在だと思うのです。他者と関わろうとしてうまくいかずに傷ついたり、疲れたりしている彼らにとって、魔法って自分を一番に理解してくれる友達なのではないかな、と。

そんな友達が失われるかもしれないなら、約束なんて簡単にできませんよね。
それなのに、魔法舎の魔法使いたちには何人か大切な約束をしている人がいるのも印象的でした。

シノとヒースは何も知らずに約束をしたと言っていたけれど、その約束が、目指す先が違う彼らの関係を繋いでくれている。それってとても素敵なことだと私は思いました。

ミスラは、約束に彼の人となりが表れていますね。
魔力を失うなんてまっぴらごめんだと思っているのに、彼はいい加減で目の前の感情に忠実だからこそ、約束をしてしまった。
魔女チレッタを最後くらい喜ばせてやりたいと思ってしまったから約束をしたミスラは、一瞬、一瞬の自分の心をとても大切にしている人なのだなと思いました(約束したことすら忘れているあたりに彼の人柄が出ていてよい)。

あとね、メインストーリーの最後。魔法使いたちは民衆に歓迎されていたけれど、それが一時的なものなのだろうなと感じてしまうあたりも、この作品の好きな点です。
ニュアンスが違ってるかもしれないけど、力は、感謝されることも憎まれることもあるといったことが何度も作中で書かれているんですよね。
だから、今回は感謝の方向に傾いたけど、また何かで町に被害が出ることがあれば、簡単に人の心は変わってしまうのだろうなと思う。

力を持つからこそ、魔法使いは歓迎されるし恐れられる。どんなに彼らが言葉を重ねて心を通わせようとしても、力による恐れの前では見てもらえないことも多い。

そうして歓迎と拒絶を繰り返されてきた過去の上に、魔法使いたちはいる。
特に人生が長い魔法使いたちは、他者との関わりの難しさを知っている。

そんな彼らを見ていたら、一人くらいは信じられる人がいて欲しいと願ってしまうよなあ。だから、賢者は彼らと同じように「言葉」と「心」を大切にして、彼らの友達となるべく手を差し伸べるのでしょうね。
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◾️オズとアーサー

波動を感じるたびに、他の魔法使いも大勢いるのでこれ以上は語られないのかなと思ったのに、終盤まで小出しに小出しに歓迎を見せつけ続けてくれた二人です。

絶対好きなのわかってたけど、想像の何倍も私の感情をめちゃくちゃにかき乱してくれました……(感謝)。

前の賢者様は、アーサーがまだ賢者の魔法使いではない中での交流だったから、オズの態度から二人が不仲(というよりはオズがアーサーを嫌っているよう)に見えたのだろうな。

この二人の関係、結局オズ様が中央の魔法使いとして呼ばれたのが答えでよかったです。

正義感が強く、仲間思いで、リーダー気質。

オズ様、言葉数が少ないから分かりづらいだけで、上の特徴に全部一致しているのだもの。
そして、おそらくこの気質はアーサーとの関わりの中で目覚めたものなのだろうなというのが、オーエンやミスラなどの古株魔法使いの発言からちょっと察せられて、それがまた好きでした。

それにしても、オズ様は言葉以外での愛情表現が多すぎるよ。

9章4話、魔法使いたちを束ねるリーダーになって欲しくて説得に向かった場面で、アーサーの紋章に気づいたオズが表情を変えるのは、危険な役目にアーサーが選ばれたことにショックを受けてのものだと思うんですよね。
そして、その時アーサーの頼み事に対して何も言葉を返さないのに、ちゃんと話を聞いてくれていたことがお城のパーティーで判明する。
そのつもりだったなら、善処しようくらい言ってあげていいじゃん。オズ様……どうして言わないんだ(あと、ここ執拗に帰るように促してるのも多分直後にあらわれる化物に気づいてるからなんだろうなあ。もう、あなたの愛情はわかりづらいです!)。

17章6話、ニコラス自殺未遂でアーサーと叔父が揉めたあたりで、国を敵に回すような発言をしたオズが、アーサーから離れた後に優しく微笑んで、背が伸びたなとこぼす姿。
そもそもそんな態度をとったのもアーサーの名誉を守るためという思いやりからの行動なんですよね。

そうした分かりづらいオズの優しさが、ちゃんとアーサーに届くようになったのも嬉しいですよね。
物語序盤は、嫌われてしまっているのではないかと悲しい顔をしていたアーサーが、17章6話では、オズの気遣いにちゃんと気がついているんですよ。
多分オズ様への信頼だけでなく、オズ様が本当に叔父を殺そうとしたなら自分では止められるはずがないとか、そういう点も気づくきっかけにはなったと思うんですけど、とにかく自力でオズがアーサーを避けていた理由に気づくのたまらない……。

それから、なんといっても物語終盤21章7話。

名前を忘れるな、忘れさせるなと言って賢者のことも気遣ってくれてるオズが、アーサーの危険に居ても立っても居られなくなって、一か八か賢者に運命を共にさせるあの場面。

魔法が使えない夜に、バルコニーから飛び降りたんですよ?!
賢者の力を借りても使えなかったらどうするつもりだったんですか、オズ様。心中になるところでしたよ。

最序盤のファウストの治療のあたりである程度見当はついたのかもしれないし、だからこそ賢者を巻き込んだのかもしれないけど、あの行動は、それまで描かれてきたオズにしてはだいぶ衝動的だと思いました。それだけ、彼にとってのアーサーが大切な存在だとわかるんですよね。

んーー、好きです。

もう、戦いが終わった後の会話でアーサーがやっと城の人にオズを紹介できた時、私は嬉しくて嬉しくて泣きそうでした。
国の危機を救っていなければ、あの場でアーサーに来るように言われてもオズは断ったと思うんですよ。
アーサーの危機を見ていられなくなったオズ様がいたから、最後の場面に繋がったんだよなあ。

一歩間違えたらオズと賢者が心中するところだったけど、もういいです。二人がこれから共にいられる未来に貢献できただけで私は満足です。という気持ちにもなるというもの。

流れに沿って感情をまとめようとしたら、オズ様の厄災の傷が判明して、格上の相手ミスラに立ち向かって私がオズ様をお守りしますしたアーサーくんの話題を拾い損ねてしまった。
実は、SNSでわーーっと叫んだのはこの場面を見た直後のことでした。

アサオズ、末長く幸せでいてください。
多分慣れてくるとオズ様の表情だけで会話するアーサー様のお姿が、魔法舎で度々目撃されることになることでしょう。
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他にも色々書きたいことがあるのだけれど、合計3000字超えになってしまったので今回は切り上げます。

残りの感想を、オズとアーサーみたいな感じでキャラの関係性でまとめていくか、キャラ単体のことで纏めていくか、あるいは時系列に沿って書いていくかは非常に悩ましいですね。

キャラで書いた場合、フィガロだけちょっと悪口と紙一重な感想になりそうで申し訳ない。でも、それについては9割フィガロが悪いと言い張ります(フィガロはフィガロで面白い人だと思ってます。読めばわかってもらえると信じています)。
ものすごくアサオズだった。身構えればどうにかなるとか、そういうレベルじゃないです、この二人。

だって、さすがにこれだけキャラがいるからこれ以上は見せつけてこないだろう、もう見せ場は過ぎただろうと思っても、次々と彼らを見せつけられるんですよ。

これで騒ぐなという方が無理です。

※下にある「続きを読む」をクリックした後、ほぼメインストーリー1部にしか触れていない私が感情整理のために描いた妄想が表示されます。

既に公開済みの私が触れていない情報と矛盾してる自信しかない(どっかのイベストで出会いもすでに書かれているのでは?とも思う)けれど、こうでもしないと心が落ち着かなくてですね……。ひとまずこれを感想文の代わりとします。

あまりにも矛盾がひどくなって恥ずかしくなったら削除するかも。

あとで1部に対する感想はどうにか整理したいですね。直視すると心がざわざわして落ち着かないのでいま消化中なのです。


2025/2/24追記
オズ様の親愛度ストーリーを読んだ結果、動機はもっと無慈悲だったのだろうと思いました。
気まぐれは気まぐれでも、かわいそうとも思っていない感じ。
そう感じるだけの心が育っていなかったのだと思うと、胸に来るものがありますね。


 滅多に人の立ち入らない山に子供の気配を感じたのは、北の国でもひときわ吹雪が冷たい日だった。子供は最初、大人と共にいた。だが、すぐに大人の気配は消え、子供だけがそこに残された。
 きっと、捨てられたのだろう。子を探す親の気配はどこにもない。
 オズはその場面を直接目で見たわけではなかった。ただ気配を感じていた。子供が捨てられたのは、オズが己の糧となる動物を狩ろうと、山へ意識を向けた時だったのだ。

 子供は最初、うろうろと歩き回っていた。母を求めて泣き、捨てられたことにすら気づいていない様子だった。子供には強い魔力が宿っていた。けれど、いつまで経っても子供が魔法を使う気配はなかった。おそらく、まだ簡単な魔法すら満足に使いこなせる年齢ではないのだろう。
 子供は次第に動かなくなった。寒さを耐え忍ぶように膝を抱えて座り込んだ。そして、静かに、静かに弱っていった。
 オズは、暖炉の炎により外の寒さが絶たれた自室で、その気配を感じていた。オズに子供の気持ちはわからない。わからないが、子供が気になって仕方がなかった。
 オズはこの世界で冷酷な存在だと恐れられていた。力を利用しようとする者すら滅多に近づいてくることはなくなり、随分と長いこと、雪の中にある城でひっそりと暮らしてきた。命知らずの愚か者が稀にオズの住処を荒らしにくることはあったが、オズはその度に大した苦労もなく来訪者を追い返した。
 生きてきた年月に反して、オズの知り合いは少ない。そんな孤独と共に生きる彼が、子供の気配へ注意を向けたのは、果たして気まぐれだったのだろうか。
 もしかしたら、捨てられた子の弱っていく気配に、少しばかり思うところがあったのかもしれない。
 もうずっと昔、オズも人から生まれた子であった。誰の記憶に残っていないとしても、自分自身すら忘れていたとしても、最強と恐れられるオズにも誰かに守られていた時期があった。
 だからなのだろう。死にゆく子供に気づいていながら見捨てるのは、どうにも気分が悪かった。
 オズは外套を羽織りながら、自己の中に人間らしい情が残っていたことに、驚いていた。

 オズが山に降り立った時、子供には目をあける力すら残されていなかった。雪のように真っ白な髪をもつ子供だった。夜の闇と同じ色をしたオズとは到底交わりそうにない、まぶしい、光。
 オズは迷った。今自分がこの子を拾ったとして、与えられる慰めは一時的なものでしかない。この子は、親に捨てられた事実を受け止め、決して交わることのなかったオズの下で暮らしていくことができるのだろうか。人が寄りつくことのない孤独な男と、眩しい子供が共に暮らす姿はどうにも想像できなかった。
 オズには友人がいない。城の周りにも人はいない。オズの孤独を示すように、オズの城は誰の気配もない雪の中に静かに佇んでいる。拾えば最後、子供はどこにも行けないだろう。子供の世界はオズの暮らす城の中だけになる。
(それでも、誰にも知られずこの場所で石になるよりは良いのだろうか……)
 わからなかった。まともに人と関わることを避けながら暮らしてきた男は、どんな理由をつければこの子を拾い帰ることができるか知らなかった。
 オズは頭に雪を被りながら黙って答えを探した。その間にも、冷えていく子の体に気持ちばかりの熱を与えていた。
 そうして悩んでいる間に子供が目を覚ました。温めてやりすぎたのだ。子供の瞳は、よく晴れた日の空と同じ色をしていた。多くの者の血を見届けてきたオズとは正反対の澄んだ色だ。
「きれいなかみ……」
 無邪気で、細い声だった。オズが見捨てた瞬間、この子は石になると悟らせるには十分なほど、子供の声は弱り切っていた。
「むかえにきてくださったのですか」
「……」
 柔らかく笑った子供に、オズはかける言葉を持っていなかった。
 迷いながら手を伸ばすと、小さな熱がオズに触れた。
「あたたかい」
「……そうか」
「あーさーは、いしになるんですか」
 子供らしくない諦めの声を聞いたとき、ああそうか、とオズは納得した。いざとなればこの子を石にして食べてしまえばよいのだ。オズはこれからこの子を食べるために拾う。だから、子供が城に馴染むかどうかを考える必要はない。強い魔力を持つこの子を、魔力が育ちきるまで育てて、食べるために、連れて帰るのだ。
「今日はまだならない」
 扱い方も知らない子供を抱き抱えてやると、アーサーはオズの考えを何も知らずに安心しきった顔でわらった。

 出会ったときの衰弱が偽りであったかのように、子供が元気になるまで時間はかからなかった。目を覚ました子供は、ぱちくりとオズの顔を見つめてから、おそるおそると起き上がった。
「アーサーは、生きているんですか?」
 オズは言葉を返さなかった。しばらくすると、アーサーが何かに気付いた様子であわてた。
「あの、ぼくは中央の国の王子、アーサーです」
 人を疑うことを知らない真っ直ぐな瞳は、返事を待つように、じっとオズを見つめている。
「私はオズだ」
「オズさま!」
 アーサーは、そう言って宝物を見つけたときのようにはしゃいだ。
「オズさま、オズさま」
 弱っていたのが嘘のようにはしゃぐ子供は、どういうわけか、ぐるぐるとオズのまわりを駆け回っている。
「えへへ、オズさま!」
「なんだ」
「たすけてくれて、ありがとうございます」
 そう笑って、アーサーはオズに抱きついてきた。純粋な好意だけを向けられた経験のない孤独な男は戸惑った。雪山で見かけたとき以上に眩しい子供だった。そして無邪気だった。
「礼を言われる理由がない」
 アーサーは不思議なものを見たときのように首を傾げた。それも長く続かず、すぐにまた子供らしい無垢な笑顔を取り戻した。
「オズさま、アーサーはいつお城に帰れるのでしょうか」
 アーサーは、捨てられたことに気づいていなかった。
「あの、オズさま?」
「……迎えはない。これからは、私と共に暮らすのだ」
 アーサーの瞳が悲しげに見開かれ、はじめてオズを見ることをやめた。俯いて唇を振るわせた姿に、きっとこの子は泣くのだろうと思った。けれど、次の瞬間アーサーは笑っていた。無邪気な笑顔ではなく、悲しみを堪える寂しい笑顔だった。
「では、これからもオズさまとすごせるのですね!」
 オズは無意識にアーサーの頭を撫でようとした。柔らかな髪の感覚に気づいたとき、慌てて触りかけた手を止めた。慰めを与えたところでアーサーの受けた傷は変わらない。そしてオズもまた、この子を傷つける存在であることに変わりはない。オズは、食べるという目的なしに弱った子供を拾うことはできなかった。どこまでも孤独に生きる男は、人との関わり方を知らない。目的をなくしても目の前の子と関係を築いていくことなど到底できない。
「オズさま、これからよろしくお願いします」
頭を下げたこの子の信頼をオズが受け取る資格はない。だからせめて、オズは今与えられるものをこの子に与えることにした。この子を食べるまで、寄せてくれる想いを裏切らないように。
「アーサー、クリームシチューは食べれるか」
「……はい!」
アーサーの笑顔にふたたび無邪気さが戻ったことを感じながら、オズは食事の支度を始めた。
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#まほやく
FEの敵キャラ五十音並べに挑戦中

10日前くらいに相互さんが FE敵キャラしりとりしてるのを見かけて、面白そうだなと思った私は、なぜかしりとりではなく五十音並べを始めました。

ルールは、
・能動的に調べるのはNG
・偶然目にして気づいたはOK
・非プレイアブルキャラのうち、第三者ではなく敵対軸のキャラであること(戦闘がある、対立陣営所属など。暁、if、風花など作品構造上対立陣営の定義が難しい場合、プレイアブルではないかつ、どこかと敵対軸。聖魔の塔周回で加入キャラもOK)
・操作可能な場合も、最終的に敵対ならOK
・プレイアブル作品があっても、他で加入しないかつ敵対してる作品があればOK

でちまちま続けています。


アルヴィス、アーヴ、アイーダ、アシュナード
イシュタル、イドゥン、イシュトー
ウルスラ
エルトシャン、エルラン
オルソン
ヴァルター、ヴィガルド

カミュ
キンボイス
クトゥーゾフ、クライネ
ケセルダ、ケンプフ
コルネリア
ガンドルフ、ガーネフ
ギャンレル、ギムレー
グレゴリー
ゲイル


サンディマ
シャガール、漆黒の騎士、シハラム
スコピオ
セライナ、セレスティア、セフェラン
ソロン



ゼフィール、ゼルギウス






トラバント
ダナン、ダッカー


ディートバ
ドーマ

ナーシェン


ネルガル




フォデス



バルテロメ


ベルクト

パピヨン

プラハ



マードック、マンフロイ、マゴーネ、マデリーン、マイクラン
ミシェイル
ムスタファー
メトジェイ
モニカ


ユリウス


ラインハルト、ランゴバルト
リオン、リムステラ、リネア※審議(敵対か?)
ルベール
レプトール、レードリック
ローロー



◇別名しか思い出せないor喉元まできてる
・ボルトアクス将軍
・封印のラスボス(ヤーンみたいな。でもヤーンじゃない)
・ウォンパ、フェトラ、エリュー的な……(聖戦のペガサス3人)
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今のところこんな感じなんですけど、最初につまづいた「ゴ」から始まる敵キャラが一生思い出せない。

あと「ザ」〜「ホ」のあたり枯渇しすぎてるなあ
オーラマハヴェンナ
#乙女ゲーム

オーラマハヴェンナ、初見の時に号泣した好きな演目ではあるのだけれど、本格的にあわあわ言い始めたのは完全に介さんが原因です。

だって、介さんって孤児で、ずっと自分の居場所が欲しくて、でもそんな感情押し殺して恩を返すように教会の子供達の遊び相手になってあげるような人なんですよ。
そんな人がどんな気持ちでハヴェンナの神父を演じるの?!って思ってたら、だんだん作中劇の中の神父が気になってしまって……。

神父と介さんがリンクしすぎて、見るたびにこれは介さんの成長のために根地先輩が用意した役なんだなって思い知らされるんですよ。
もう、根地先輩、睦実介への解像度が高すぎる。

そういえば、最初に脚本を配る時根地先輩が「自分でも何が面白いのかわかんない!」って言ってたけど、これって根地先輩が女性に対して苦手意識が強いのに、ハヴェンナが女性の、それも根地先輩が恐れる恋愛感情を魅せてくる作品だからなんだろうな。

身勝手な恋慕、嘘、裏切り。
恋という欲のためにあっちこちで火種が燻り、ダブルアルジャンヌではあるけど話を動かすのは主役をとりまく男関係。
根地先輩、よくこれ書けたな。天才だな。

そしていろいろ想いを馳せてたら一次創作者様の二次創作を見つけてしまい、さらにはその情報みてあれっ?となりステージスクリプト読んだら、作中でカットされてるセリフの存在を知り、もう祭りも祭りですよ。

※以降お寿司先生の二次創作前提。

◇ミゲル
もうねえ、ミゲルの嘘が刺さってしまった。
ドミナとルキオラの会話に居合わせてしまったことで、ミゲルはチッチ、ルキオラと今まで通りには過ごせなくなることが分かってしまったんだろうな。

それでハヴェンナを出て行くと決断したから、恋を終わらせるため素直になったのかな。それとも、懺悔するルキオラに道を与えたかったのかな。

でも、ミゲルは愛する人の夢は壊したくなかったんだね。なんかこのあたりが、キサちゃんの正体に気づいてるけど、キサちゃんの夢を壊さないために黙っているフミさんとも微妙に重なる……。

あと、ミゲルは多分チッチのことも信用してる(外の世界の真実をルキオラに教えないと信じてる)から、嘘でルキオラとの関係を終わりにできたのだろうね。
だって、別れ際にミゲルが嘘をついて去ったと知れば、多分ルキオラは傷つくよ。

ルキオラは嘘が嫌いだもの。
もう、ミゲルずるい人だよ。

◇ルキオラ
わたし、ハヴェンナの中でルキオラだけは嘘がない人だと思ってたんです。
家庭環境で色々あった彼女は、人に正直な発言を許したり求めたりしてたから、嘘が嫌いなのかなって。だから偽りの幸せで快楽を享受するハヴェンナが息苦しいのかなって。

それが、お寿司先生の書き物で狂ってしまった。
彼女、生まれの本名はルクシオなのに、ルキオラを本名だと言って、彼女、親友や友人に自分の本名隠してるってこと???(ミゲルの小説に、ルキオラが本名って出てくるから、ミゲルは少なくともルキオラが本名だと思っている)

お寿司先生のルキオラの記載には名前を変えたってあるけど、ちゃんとした戸籍システムも無さそうなハヴェンナですよ。
生まれの名を口にせず自分で変えた名前を本名だと伝えるのは、真実を伝えず自分のことを隠すことで、チッチと似たようなことしてると思うんだ。
まあ、相手がそれを嫌悪すると知っているかの差はあるけど。

ルキオラ、ハヴェンナの金持ちの娘って知られたくなかったのかな。それとも、本当に父の名との音だけを気にしていたのかな。

でも、このことに関して彼女は嘘をついてるとは思ってないんだろうね。
互いの関係に必要のない真実を語っていないだけ。

◇チッチ
ねえ、この子もしかしてルキオラにだけは本当のこと教えるね、で教えた「ただヨモギ売りになってみたかったの」という言葉すら真実を隠してないか???

ステージスクリプト読むと、チッチって食うに困って路地裏で震えてたところをドミナに拾われただけで、自分からヨモギ売りになったわけじゃないんですよ。
「何でもいいから、温かいご飯を食べてベッドで眠りたかった」を「ヨモギ売りになってみたかった」という言葉で上書きしていませんか?

でも、この嘘は多分ルキオラを守るための嘘なんですよね。
チッチは、ルキオラがヨモギ売りを嫌悪して汚らわしい職業だと言っていたことを知っている。チッチが生きるのに困ってヨモギ売りになったなんて言ったら、罪を許し合った後でも、ルキオラはひどいことを言ったと気にしちゃうんじゃないかな。
ルキオラ、基本的に心が清らかなので。だからハヴェンナの街に溶け込めないし、清らかじゃないものの多い場所で怒ってばかりなんだろうけど。

あと、チッチが外の話題を避ける理由、ルキオラのハヴェンナがチッチにとっては外の世界だからなのでは??

オープニングの夢や希望に満ちた少女の演技をみると、チッチってハヴェンナに現状からの救いを見ているように思えてならない。
ルキオラがハヴェンナを嫌うように、チッチは外の世界を嫌っているんじゃないかなあ。
全て想像ですが。

ラストシーン、神父によってハヴェンナに染められた彼女が神父をよりハヴェンナに染めるのたまらないね。
そして多分、この客をとったことを、チッチはルキオラにわざわざ話さない気がする。

◇神父
この神父、カイさんの演技の変化を見て、根地先輩が魅せ方を作り替えてるのよね、多分。
カイさんとの散策会話のどこかで、根地先輩が衣装パーツのネックレスの上下を変える場面があったのよ。

それで、神父の抱える罪の意識をより大きくした。
彼は聖書を読めなくなっても、そこに対していいことが書いてあった気がすると、そう思って人々の懺悔を聞く人だから、やっぱりまがいなりにも信仰心はあるのだと思う。

お寿司先生の解釈を読む限りは、人々の罪を聞くことで自分が犯した罪の重さをやわらげようとしてる人なんだものね。

逆十字のモチーフは、現代だと反宗教の意味合いで使われることもあるらしいけど、もしそうなら神父として欲に素直になれずおさえて懺悔を聞く姿とバランスが取れないなって。

わたしは、彼が信仰を手放したのはつけ加えられたラストシーンだと思います。
懺悔を聴くだけでは救われず、苦しく、眠れず、ハヴェンナにあふれる快楽に手を伸ばしたいという欲望を神父は受け入れてしまった。
その瞬間、神父は本当の意味でハヴェンナの男になった。でもきっと、目が覚めたら男はまた懺悔室へ向かう。ヨモギ売りの元へ通いながら、神父であることもやめられない男は、まさに欲に素直なハヴェンナそのもの。

と、こんな感じで考えています。
んーー、このキャラ、もはや考えすぎて思考がまとまらなくなっている。

最後にちょっとカイさんとのリンクをテーマに書かせてください。

介さんにとっての教会って、恩を感じる場所で、いつまでも居ることはできなくても、冷ややかな目を向けるつながりの薄い親戚から自分を守ってくれた場所なんですよね。
そんな大事な場所で人々の懺悔を聞く神父。
介さんの背景を考えれば当然、この神父が神父らしい存在になるのはわかるんですよ。

でも、根地先輩が求めたのはハヴェンナの神父で、ハヴェンナの神父は他の神父とは違う。
欲望と快楽の街で、それらを抑えこんで神に仕える存在ってまともじゃない。
そのギャップがカイさんの成長のポイントで、根地先輩は、カイさんにもラストシーンの神父のように舞台に対してみせる欲を持って欲しかったんじゃないかな。

神父はセリフこそ少ないけれど、チッチの始まりであり、少ないセリフで存在感を見せないと埋もれてしまう役。
でも、物語内の役割が実は重要で、懺悔を聴く神父の存在が弱いと、何故欲望に生きて信仰心の薄そうなハヴェンナの者が、わざわざ罪を懺悔しに教会へ行くのかわからなくなってしまう。

言葉少なながら壁のように人々の懺悔を聴き、許しを与える神父の存在があるから、懺悔室へ行く理由がわかるんですよね。
ただの教会ではない、ただの懺悔ではない、教会は人々の愚かな欲の墓場だとわからせなきゃいけない。

ハヴェンナの神父の印象が弱まると、いくつかの場面やセリフの説得力が吹き飛んでしまう。

それを端役のように言って介さんに振るんだから、根地先輩も人が悪い。
秋公演を見た時に、多分根地先輩は介さんがこの先も舞台に立つために必要なものが、舞台への執着だと気づいていたんだろうな。

うーーん、すごい。やっぱり介さんのための役だ。
ラストシーン書かずに原稿を渡したのも、与えられた役割をこなすだけではなく、介さんの舞台への欲が、チャンスを引き寄せることに気づいて欲しかったからなのかもな。

と、毒にも薬にもならない感想をこねこねしてたら、字数がとんでもないことになってきた。
ドミナ、ジレ、フギオー、ファキオ、ごめん。
君たちも好きです。
特に、ジレとフギオーはラストシーンの前に互いを理解しあったあたりがいいよね。
彼らは良き友人になれると思うよ。
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ジャックジャンヌの感想(カイさん)
#乙女ゲーム

ものすごくよかった……。
これで6人全員読んだんですけど、カイさんを先に遊んでたら、この人の卒業後の人生を思ってしまって他の人のルート集中できなかったかもしれないので、一番最後で大正解でした。

以降ネタバレ注意

人のために自分を捧げてしまう人が、自分の感情を受け入れていく話ですね……。
カイさんもキサちゃんも、自分より周りのために動く節がある二人なんですよ。

そんな二人が互いの寂しさを理解して心通わせていく様子がよすぎる。

カイさんが少しずつ自分を大事にすることを知り、感情を外に出せるようになっていく姿を見て、3年の先輩は微笑ましそうに、2年の先輩は嬉しそうにしているのも、カイさんの人柄あってこそですよね。

なんかもう、ほんとに、よかった……。
暖かな安堵ばかり思い出してしまう。

あと、立花ツキ先輩のことを掘り下げてくれるルートがまさかカイさんだったなんて。
フミさん、いまだに返信ないのわかって連絡してるのかあ……。

ちなみに、6人読んでみてストーリーテーマが特に好きなのはカイさんと白田先輩でした。
ただ、カイさんは主人公の超回復など謎のツッコミどころがあるので、話として美しいのを聞かれたら白田先輩かな(白田先輩ルートも育成の冬を乗り換えてまた育成?!とは思ったけど)。

そして、一番キサちゃんを必要とする人はカイさんだなと思いました。さすが菅地海堂ペアを押さえてのベストパートナー賞ですよ。

他のルートも大好きだしなんなら一番泣いたのは白田先輩ルートですが、
・1年's→ルート入らなくても強く逞しく成長する(なんなら先輩卒業後にペア組める)
・白田先輩→他の人とのルートでも頼れる先輩に成長する
・フミさん→家族関係の改善は彼ならいつかどうにかなったと思う
・根地先輩→先送りにしても仕方ないことへの解決はルートに入ったからこそだが、与えなくて良い苦しみを与えてもいる。
カイさん→ただただ共に成長していける

なんだもの。
キサちゃんと最終公演にたてなかったら、カイさんはジャックエースとしての自覚が芽生えずに、ただ器としておさまっていく、どこか満たされない気持ちを抱えた人生なんだと思うと、カイさんにキサちゃんとの時間をあげたくなっちゃう。

そーちゃんの昔からの思いの強さなども響くんだけど、他の人と幸せになるきさちゃんを見たら、そーちゃんって別の幸せを探しに行ける気がするんだよね。
秋公演を乗り越えた彼は、弱いけど強い人だから。

根地先輩はキサちゃんほどの才能がある子でなければ恋に落ちないと思うので、才能はいつか欠けてしまうかもしれないけど、きっとそのきっかけとなる人は同じように根地先輩を救ってくれると思うんだ。

贔屓目なのかなあ。
でも、性別は無関係に「立花キサ」を大切に思ってくれるあたりも素敵なのよ、カイさん。
根地先輩も性別知る前から才能には惚れて求婚してたけど、恋しておかしくなったのは女性と気づいてからだもの。

そう、もしもキサちゃんが男ならBLになるだけだった気もする安心感がカイさんのルートにはあるんです……。
なんだその安心感。

まあとにかくよかった。ありがとうJJ

まだ共通あるのでしばらくジャックジャンヌ遊んでます。

2025/01/25追記
共通ルートでも金賞とって自信つけて卒業していく睦実介がいるのか……彼のポテンシャルを見誤りました。
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カイさんのこと、すでに好き
#乙女ゲーム

どうしよう、意を決して睦実先輩ルートを始め、いま親愛度ストーリー1つ目を読んだところなんですが、すでに好きすぎる。

これは、遊ぶの怖いよ〜って言いながら駄々こねしてた落書きなんですけど、すでに私好きなんだろうな感が溢れているんですよ。
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なんか、もう、生い立ち〜。
根地先輩がフミもカイも境遇が特殊的なことは言ってた気がするけど、親と死別されていたとは……。

確かに言われてみればお正月に帰省してないんだよね。
白田先輩のところも親から自立したくてユニヴェール来てるから帰ってないし、フミさんも家に反発してユニヴェール来たから(フミさんルート以外は多分)帰ってないし、こういうところ、なんか細かいな。

家族関係が良好な1年生2人はちゃんとお正月帰るんだから、1人が好きながら周りを気にかけて人のために動く先輩がお正月に帰らない意味を私はもっと考えるべきだった……。

というか、教会の子供達と遊ぶお兄さん、ハヴェンナの神父のことどういう気持ちで演じてたんだろう。まだ触りだけだけど、この後の親愛度ストーリーなどで掘り下げはあるのだろうか。

どうしよう。カイさんのこと、知れば知るほど好きになってしまう。
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カイさん、公演衣装のフォーマルが似合うというだけでも好きなのに、森のクマさんみたいなところも愛おしくて、そこにまた情報が増え、私は困りっぱなしです。

続きを、遊ぶか……。